国立科学博物館「人体」特別展〜消化管コーナーで紹介されていました。(6月17日まで)
2018/05/05
上野の国立科学博物館で催されている「人体〜神秘への挑戦」特別展を見てきました。
消化管コーナーの胃の動画で、自分の名前付きでかなり長く使ってもらっていました。大変光栄です。
内容は大変見ごたえがあり、ベザリウスの解剖やハーベイの実験なども詳しく、これから本番を迎える「医学概論」の授業用としても参考になりました。販売されていた本がとても役立ちそうだったので、購入しました(2300円)。
配布されたパンフレット。ダビンチのスケッチがたくさん展示されており、その静置なスケッチと、概念の理解には驚かされます。解説の中で「彼の知見は当時のレベルを遥かに超えていたため、周囲の人に分からせて一緒に興奮し発展するという影響を与えられなかった」旨の説明がありましたが、すごい、なるほど!と思いました。
ヴェサリウスの解剖図譜は、授業でも取り扱うところですが、原本(復元)はすばらしいものでした。
「キンストレーキ」はKunstlijk というオランダ語に由来した日本の発音で、 “Kunst”は「人工の」、”lijk”は「死体」を意味するそうです。授業でもこういった『分解できる」標本を用いますが、ここに起源があるのですね。
ちなみに、オランダ語の j は yと同じような感じで、LIJK は ライク と発音するのではないかと思います。 Rijksmuseum (ライクスミュージアム)は、綴りがにていますけれど、Rijksは国立という意味で、アムステルダムにある国立博物館のことです。
また、最近のNHKスペシャルでとくに強調している、内蔵から出る物質の相互コミュニケーションがわかりやすく展示されていました。
久しぶりにシロナガスクジラやフーコーの振り子を見れて懐かしかったです。
フーコーの振り子は、昔は3cmぐらいの高さのピンがだんだんと倒れていくものでしたが、今はデジタル表示になっていますね。
連休で混んでいますが、朝8時半に行ったら10時からの整理券をもらえました。もう20万人を超えたそうです。
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