【保存版】テスラの燃費・電費 26km/L〜52km/L !! 計算方法
2018/01/03
友人からテスラの電費(燃費)を聞かれました。だいたい 26km/L 〜 52km/L になるんです(なんじゃそら〜)。
・・・というわけで、せっかくなので計算方法を書きました。
テスラの電費表示画面
テスラの電費を表示する画面はこんなふうになっています。左が走行距離、真ん中が使用した電力量、そして右側が電費です。この電費の表示は、国産車(km/Wh)とは異なり、Wh/kmと逆数になっています。ヨーロッパって、ガソリンの燃費も km/Lではなくて、L/100kmなどで表示しますが、それと同じような逆数関係です。
電費を計算しよう(その1)
では、この223Wh/kmというのが、ガソリン車のように、何 km/Lなのかを計算してみましょう。ちなみに、テスラ・モデルSは、ほぼ例外なく200〜250Wh/kmの範囲に皆さんの燃費が収まっています。クルマの航続距離を計算する時の標準電費としては200Wh/kmが採用されていて、これは、暖房などをつけない季節であれば、100km/h+αで高速道路を走行していて十分に達成できる数値です。暖房をつける季節でも、100km/hで上手に走ると達成可能です。これはホントのことです。
さて、難しい途中経過を省くと、こんな風にして計算できます。
当然ですが、その時のガソリンの値段と、電気の単価によって変動しますよね。 例として
ガソリン 130円/L (車格的にはLLサイズですから、当然ハイオクで換算してください)
電気の単価 25円/kWh としますと、
200Wh/kmのとき 26.0km/L 相当
250Wh/kmのとき 20.8km/L 相当
223Wh/kmのとき 23.3km/L 相当 となります。随分と良いですね。
僕の場合は、東京電力おトクなナイト10 というので契約していて、深夜電力12.5円なのでこれを代入すると、なんと
200Wh/kmのとき 52.0km/L 相当
250Wh/kmのとき 41.6km/L 相当
223Wh/kmのとき 46.7km/L 相当 となります。これは信じられない数字ですね。
42000キロ走行の平均燃費は41.6km/Lだった!
僕がこの間まで使っていたモデルS(P85Dというスポーツバージョン、普通より燃費が悪い)は、割りと飛ばしましたが、42000キロの生涯平均燃費は、250Wh/kmでした。上記に当てはめると、このフルサイズセダンが41.6km/Lの燃費で走行したことになります。
(前に持っていたベンツの生涯燃費は7km/Lでした。同じ42000kmでガソリン代を計算すると、単価130円として、78万円・・・(もっと高かったときもあったけど)。これに比べてテスラの電気代は21万円でしたので、差額が67万円生じたことになります。もし1年で21000キロ走る人なら、2年で67万円違うわけですから、ひと月に28000円差額がでることになります。もし7万円のローンを組む人なら、10万円に増やしても出て行く金額は同じで、かつ、ローン期間を短縮できるぶん、利子が減ることになります。ちなみに耐久性が気になる方は、こちらをどうぞ。16万キロ走って95%残ります(テスラ・モデルSの電池は驚異的に劣化しない)
電費を計算しよう (その2)
距離と使用電力を元にするとこんな式になります。
旅行のときはこれを使おう
旅行のときは、電費(燃費)もさることながら、「合計でいくらかかったの?」というのが大切ですね。自宅で充電した電気で比較的遠くまで走っていく場合は、これを使いましょう(ざっくり25倍するわけなので、4で割れば大体わかりますね。最初の写真のように400kWh使ったなら1万円という感じです。=2000キロ走って1万円)。
スーパーチャージャーを利用すると実は旅先では無料
ちなみに、テスラの場合は、全国各地に、スーパーチャージャーという超急速充電器(最高速度のCHAdeMOの2.5倍、最低速度のCHAdeMOの6倍程度)が設置されており、これを使用するとゼロ円です(注:2017年以降に契約された車両は、最初の1600キロ分が無料であとは有料となりましたが)。車で行くなんて疲れるし馬鹿らしい・・・と思いがちですが、「自動運転」が可能であることもあり、かなり楽に移動できるため、500km程度の旅行は十分に実用的なんです。
深夜電力が改悪された
といっても良いニュースばかりでもありません。深夜電力は、2016年3月の電力自由化の際に、密かにものすごく値上げになりました。いま私が加入している「おトクなナイト10」はこんなふうですが
新しい料金プランはこんなふうになりました。深夜電力が倍近くなったわけです。電力自由化って、下がってお得になると思っていたでしょう。こんなことがなされているんですよね〜ひどいなぁ。ちなみに2016年3月までに契約した私のような人は、暫くの間、上記のレートで使えます(引っ越ししたらダメとのこと)。
しかしまぁこの料金でも、さきほどのようにLLサイズのセダンで(それもケチケチ運転ではなくてフツーに、かつときどきはビューっと加速しても)25キロ/Lの燃費です。EVの燃費はとんでもなく良いですね。
注意点:このシミュレーションは、電気の基本料金については以下の考えにより含めていません。
・家庭でもともと使用するぶんの基本料金に対して、基本料金の増額は900円程度(ガソリン6〜7L程度)とそれほど大きくない。
基本料金の例:
60Aまでの契約は1200円程度
100Aまでの契約は2100円程度
それ以上は10Aごとに280円程度増加
具体的な契約の例:
もし200V30Aで深夜に電気自動車を充電したいなら、これは100Vなら60Aに相当するので、100A程度の契約にしておけば他の電化製品を使用してもブレーカーは落ちない。この条件では900円基本料金が増える。
この契約でどの程度の速度で充電できるか:
もし60kWhのバッテリー容量(テスラの60モデルの場合、リーフの2倍)であれば、
充電速度=200V x 30A = 6000W = 6kW なので
60 ÷ 6 = 10時間で入る(1時間あたりの走行キロ数は 概ね 30キロ。10時間で300キロ)
倍の速度で入れたければ、(100V) 150A程度の契約にすれば大丈夫(そのとき基本料金は、もともとに対して2100円位増える)。
私は200V 40Aで運用しています。これで全くなんにも問題ないです。
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