共同住宅でもOKの電気自動車「日産ノート e-POWER」はみんな欲しいはず (1)
2018/01/03
Section1: ビギナー編
皆さん、最近は自動車の話題が多いですね。電気自動車、自動運転、暴走事故・・・「次はエコで安全な車かな〜」と思っている人も多いことでしょう。
でも、エコなクルマって、デザイン悪かったり(^^;; ・・・しますね。
そんなあなたにもお勧めなのが、新型「日産ノート e-POWER」。これ、イチオシです!
(た・い・せ・つ)
まず「デザインにネガがない」ことを確認しよう。
はい、これが「ノート」が一番ステキに見える斜め前からのビュー。うん、良いです!これなら十分に颯爽としています。ファミリー向けコンパクトカーとしては、十分安心できてカッコよいデザインですよ。
ちょっとプロっぽい視点で見ると、ドア側面には高級車から始まった、最近のトレンドであるプレスラインが入っていて、かつ比較的個性的な面の出し方です。やっちぇえニッサン。やったね日産。
リアはちょこっと凸凹とトンガリがありすぎ(いじりすぎ)な感じですが、まぁ合格点。全体としては、他のエコカーと比べて、十分良くできたデザインです。もしあなたが車のデザインに詳しくなくても大丈夫。僕は日産の回し者ではないですが、買ったあとで「ダサい」って言われないことは、ワタクシが太鼓判を押します!
ちょっとドレスアップしたい人には、オーテックの「プレミア」という特別仕様などいかが。デザインの素性が良いからやりがいがあります。
電気モーターならではの(とっても)気持ち良い加速
「ノート」には、1.2リッターの、(発電に適した改造を加えた)ちっこいガソリンエンジンが入っていますが、これは発電のため。作った電気を使って、100%モーターで走るんです。電気で走るんですよ。先進的!ですね。
モーターとガソリンの大きな違いは、出だしが抜群に良いこと。高価なPure EV(電気自動車)のリーフと「まったく完全に同じ」型式の大きなモーターを積んでいるので、スイスイ。
同価格帯のトヨタ・アクア(上図右)と比べると、モーターが大きいから、瞬間的にパワーを出せるんです。日産のデータでは、2Lターボよりも出だしが良いのです! 信号待ちが楽しくなったりして(^^)
(次の「Section2:ヲタク編」に実測加速度データがあります)
「ワンペダル・ドライビング」がやってきた
「ノート」では、アクセルペダル(を戻す)だけで自在に減速できちゃいます。いちいちブレーキペダルに踏み変えなくていいので、これを「ワンペダルドライビング」と呼んでいますよ。ニッサンのデータでは、ブレーキ踏みかえ頻度が7割も減るとのこと。
ワンペダルドライビングはすでに実用化されていて、有名なのは、「テスラ」とか、「BMW i3(アイスリー)」です。ああいった☆高級車に近い機能☆が今回搭載されたんです。
今までの車には、「エンジンブレーキ」というのがありますね。車の運動エネルギーを、エンジンに伝えて、摩擦熱に変えてます。これで減速は出来るけど、せっかくガソリンを燃やして得た、虎の子の運動エネルギーを再利用しないで捨てまくり!
これはもったいないですよねぇ。「ノート」はEV(電気自動車)と同じ仕組みなので、車の運動エネルギーをモーターに伝えて、モーターが発電して、電池に戻す(蓄える)ことができます。こういう型式のブレーキを「回生ブレーキ」と言います。再びエネルギーを生み出す(re・generate)という意味です。
今回、この回生ブレーキの効きがめっちゃよくなった(回収能力が上がった)ので、普通の走行なら、ブレーキベダルを踏まなくても運転できちゃうようになったんです。その意味に関しては、次の「ヲタク編」に書きますね。
「充電ポートを設けない」から大人気間違いなし
「ノート」にはEV(電気自動車)の「リーフ」と全く同じモーターが積まれています。だとしたら、充電ポートを設けても良さそうなものなのに、敢えてしないのはなぜでしょう?
これは、(1) コストダウンのため (2) バッテリーが小さいので充電できても利益が少ない、という意味もあるのですが、実は一番の理由が、「共同住宅でもOKの電気自動車」を実現するためなんです。
もし「ノート」に充電機能があったら、自宅で充電したくなります。でもマンションに充電器を設けるのは一苦労。下はニッサンの説明図ですが、これにはまずマンション理事会の合意とか根回しとか要りますから、事実上、相当難しいです(お隣の韓国ではすでにマンション用の充電ポート設置義務は法制化されたのに(リンク)・・・取り残されますね、日本)。
そうしたら、「ホントは充電できるのに、ウチで充電できない(._.)」って思いますよね。とくに「隣に戸建ての人がいて、その人は充電できるのに・・・」と思ったらツマラナイ。そんなのヤダ。
だから敢えて充電機能を設けず、自己完結型にしたんです。この工夫によって、「ノート」がヒットすることは間違いありません。Less is More ですね!
スマートミラーが超先進的!
「ノート」にはさらに隠し玉があります。
みなさん、バックミラーの死角ってコワイですよね。それを解決してくれる先進の「スマートミラー」と呼ばれる、ディスプレイ型の電子ミラー。これ、従来型の普通のミラーを防眩にするときみたく、指でパッチンとやると自在に切り替わります。
このミラーで死角がかなり減るので、これはとても良いと思います。ちなみにお兄さんの方のリーフにはまだ設定がないんですよ。新型「ノート」のオーナーさんは、「見せて見せて!」って人気者になっちゃいそう。
・・というわけで、ビギナー編でも超オススメの「日産 ノート e-POWER」でした。
次の Section2(ヲタク編)では実測データを公開! SUGEEEE!と感じること間違い無し。
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