2つのクリニックの新規開院(1)PICTORUみたかクリニック(杏林大学附属病院前)ー DWIBS撮影もできる
2018/09/05
週末は、友人の関係する2つのクリニックが開業し、その内覧会に行ってきました!
DWIBS撮影もしてくれる、整形外科+放射線科のクリニック
ひとつめは、杏林大学附属病院の眼の前にできた、「PICTORUみたかクリニック」です。整形外科・放射線診断科・リハビリテーション科を標榜しています。
- 住所:東京都三鷹市新川3-21-12
- 電話番号: 0422-26-5351
- ウェブサイト:https://mitaka.edaclinic.jp
PICTORU、というのは、「Pictureを撮る」から来ていて、画像を撮影することに重きを置いているんですね。
↓廊下がとても広々としています!壁のデザインは、「PICTORU」だけあって、Pixelのような点で構成されているところが面白いですね。
2つのMRIを装備 = 高性能高磁場MRI + 四肢用MRI
この病院の目玉は、2つもMRIがあるところです!
高性能高磁場MRI
ひとつめは高磁場MR装置(GE SIGNA Pioneer 3.0T)。非常に素晴らしい装置で、DWIBS*撮影を利用した全身のがんの診断もできます。ドゥイブス・サーチ(無痛MRI乳がん検査)もできるんですよ。
*DWIBS法(ドゥイブス法):被曝なし、痛みなしで、がんを見つけたり、治療経過観察ができる方法(DWIBS法とはなにか)
↓この装置には、患者さんを快適にするとてもユニークなしかけがなされています。ヘッドコイル(頭部撮影用コイル)に、鏡を使うことが出来るので(自由に移動可能)、MR検査中に足の方にあるTVが見れるんですね。
↓また、撮影をしながら、右側で読影医(画像診断医)が診断したり、次に撮影すべきメニューの相談もできるようになっています。この「撮影+診断」が一緒になっていると、すごく診断のパワーがでることは、一般の方には余り知られていませんし、MRI撮影料はどこでも同じなのですが、非常に重要なことなんですね。とても良い設計です。
四肢専用MRI
もうひとつの特徴は、四肢専用のMRI装置があることです。これがあるところはすごく少ないんです。
あまり知られていないことですが、円筒形のMRIは、真ん中が一番きれいに撮影できます。だから体軸に近いところは撮りやすいのですが、右や左に偏在する腕や脚は、磁場が歪んでしまうんですね。でもこの「四肢専用MRI装置」なら、こんなふうに、撮影する部位を小さなMRIの中心に入れることができますから、無理なくクローズアップして撮影ができます。
また、患者さんにとっては撮影中の体位がとても自然で楽ちんに受けることができます。天井にはTVが付いていますよ!
MRI用の車椅子もおしゃれ
MRIは、ものすごい強力な磁石ですから、金属でできた椅子は持ち込めません。そこでこの病院では、こんな素敵な木製の椅子を用意してありました!
整形外科セクション
これは診察室と診察台です。画像表示端末が、よくある診察室のしょぼいのではなくて、フル規格の画像診断用になっているところがポイント。さすが画像を重んじている整形外科です。
ひろびろとしたリハビリセクションももちろんあります。
全体として、とてもスペース豊かなクリニックでした!
ここで、DWIBS検査がルーチンで行えるようになるそうなので、私としても大変期待しております!!
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