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放射線科医・MRI専門家の高原太郎個人ブログ

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68年ぶりのスーパームーン だから何?

   

みなさん!2016年11月14日は、なんと68年ぶりの超スーパームーンですよ! こんなに違うんです!!

右のほうが遥かにすごいでしょ!!

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・・・なわけないですよね。

見ているスマホの画面にもよりますが、実際にはさらに小さく見えます。だから2つのスーパームーンの大きさの違いが分かる人は、、、、いるわけありませんよね。


 

実はスーパームーンは、毎年のように起こる現象なんです。

今年のスーパームーンは、たしかに過去68年間で最も距離が短くなりますが、いつものスーパームーンと比較したら、最大で見積もってもその差はせいぜい3%。赤い曲線のゆらぎの下端にあるというだけなんです。

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上図は35万キロ以下を切ってありますから、本当に近い縮尺で表現すると・・・

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こんな違いしかないんです。平均的なスーパームーンと比較したら、1.5%ぐらい大きいかなぁ・・・見栄え的に全く変わらないわけです。これで煽っちゃうわけなんですよ。

情報操作ってコワイ!!

 

遠地点と近地点の満月は識別できる

ちなみに、上記の赤い曲線は、近い時(近地点距離)のゆらぎで、緑の曲線が遠い時(遠地点距離)のゆらぎです。

各々のゆらぎは小さいですが、赤い線と、緑の線は十分離れています(違いがあります)ね。つまり、近いときと遠いときでは確かに目で見て分かるんです。

毎年起こっていますけど。

 

下のような遠地点と近地点近くの月の写真を出して、「SUGEEE!」とみんなに思わせているんですね。

まあ、それでも、近いときは遠いときに比べて、うんと明るくて大きいので、「ああ今日は大きな満月だなぁ」と、ほんのり祝ってあげましょう笑!

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インターネット上にはこのように不正確な(ときには耳目を集めるためにインチキに近い)記述がいっぱいあります。上記は、誰でも分かる「遠地点と近地点の満月」の違いを写真に出しながら、実際には「近地点で起きる満月の大きさのプラスマイナス1.5%のゆらぎ」が68年ぶりに最小値となることをやたらに強調しているのですね。

流れ星が流れる日 でもあるある いい加減な記述

最近は流星群でもよくこのような記述があります。「今夜は流れ星が流れます」というようなものですね。最近、この手の記事が多いと思いませんか。

普通の人がチャレンジしてはっきりとわかるのは、3つだけ1月4日のしぶんぎ座流星群と、8月12日のペルセウス座流星群と、12月14日のふたご座流星群です。これらは空の暗いところで、月明かりがなけれは、1時間にそうですね20個か、ラッキーなら30個ぐらいはいけます。つまり、平均したら2分か3分に1個ぐらい。めちゃ暗いところで、ラッキーなら、1分に数個見えることもある。でも月があったり、雲があったり、明るかったりしたらこれよりうんと少なくなります。

この3つ以外は極端に数が少ないんです。普通の人は、2分以上ずーっと夜空を見ることには慣れていませんから、せっかく夜起きて立っていても「見えなかった」という残念経験を増やしてしまうだけ。天文ファンとしては、「いい加減なこと書かないで!」という気持ちです。

見ることの出来る時間帯も、ええかげんな説明が多いのですが、ごくごく大雑把にいって*、必ずと言っていいほど、午前2時〜4時が良いのです。「午後10時ごろが見頃」なんて書いてあったら、それはほとんど天文が分かっていない人の記述ですよ。

I(*地球規模でもっとも降り注ぐ時間帯と、自分がその中でどこにいるかという関係により前後するが、午後10時にピークが来る確率はかなり低く、それが起こった場合は大したことがないと言える)

 

もう少し詳しく知りたい人は、以下をどうぞ。

スーパー(スモール)ムーン!
http://tarorin.com/sciencehead/astronomy/2016/04/supermoon_small/

「君の名は。」を3倍楽しめる、美彗星の秘密 その4 流れ星はなぜ降るのか
http://tarorin.com/sciencehead/astronomy/2016/09/君の名は彗星4/

※ときに、「流星雨」が出現することがあります。2001年に日本で見られたしし座流星「」に近い規模のものが次に出現するのは、最近の科学研究によると、西暦2100年近くになるようです。あの現象は、まさに100年に一度のチャンスだったのですね。

 - 宇宙

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