▼テスラ・名古屋ショールーム開設 〜 オーナーが全国から集まる意味
2018/01/02
名古屋といえばトヨタ?
いままで東京→横浜→大阪→福岡などに展開されていたテスラのショールームですが、2017/6/3(土)に名古屋に開設されました。前述のようにしごく普通の順番(?)で展開されているわけなんですけれども、やはり皆さん特別な意味を感じるようで、どうしてもこんなタイトルのニュースになるみたい (^^;;)
これは、トヨタにとっても良い意味で作用することを日本人の一人として祈っています。これから書くオーナーの行動は、トヨタにとっても、他の日本のブランドにとっても大切な意味を持つと思います。
オープニングパーティ
他県からも集合
さて、3日のオープン前夜に、オーナー・予約者を対象としたお祝いのパーティがありました。全国のオーナーは「ご招待」されたのですけれども、交通費や宿泊費の支給があるわけではありません。それをものともせず多くのオーナーが全国から来ました。僕もその酔狂なひとりというわけです。店舗と道路を挟んだ向かいの駐車場は、群馬や兵庫、世田谷など他県ナンバーのテスラでいっぱいです。
これはその4時間ほど前の、浜松SA下りに隣接したテスラの超高速充電器(スーパーチャージャー; SC)[地図]。4台のスロットが埋まり、関東→名古屋へと向かうオーナー同士の楽しい会話がかわされていました。僕は中島さん(後述)の車に乗せていただきました。
店舗外観のヒミツ
店舗の外観はなかなか素敵です。この膨らみ、なにか連想する人はいませんか? そう、実はこの店舗は、その前はポルシェの店舗だったのですね。[〒464-0858 愛知県名古屋市千種区千種3丁目35−13; 地図]
オープニングセレモニー
まず最初に、APAC (Asia Pacific) の VicePresident (VP、副社長)を務めている Robbin Renさんから挨拶がありました。隣りにいるのは、日本のマネージャーの鈴木さん。おヒゲがなかなか似合う人です (^^)
次に、最近「自動車評論家が2週間でテスラを購入した理由はー車の常識が破られた」* というWeb記事を書かれた五味 康隆さんがその熱い思いを話してくださいました。ソフトウエアアップデートで車が購入後も進化することや、自動運転の先進性など、オーナーであれば誰もが納得している素晴らしさについてみんなで確認!という感じです。
多くの人が傾聴しているところ。2階もあります。中央に飾られているのは、ファルコンウィングドア(Falcon=ハヤブサ)を開けた状態の、テスラのSUV(モデルX)です。
あとで撮影した2階からの風景です。上から車のデザインを眺められるのは良いですね。モデルX(SUV)は、フロントウィンドウから天井にかけて1枚ガラス、またモデルSの標準仕様は天井が完全な1枚ガラスなので、車の中から外をみたり、またこの2階からガラスルーフの様子を見ると面白いと思います。
モデル3の鮮明な動画が発表に!
そのほか、モデル3の鮮明動画がさりげなくディスプレイされていました!これに関しては別記事を書きましたのでこちらをどうぞ。
会場はオーナーのオフ会の様相
会場には、既存オーナーと、予約者がたくさんいらしたわけですが、我々既存オーナーは、FBやMLのつながりがあるので、さながら大規模オフ会のようです。中央は、アユダンテという会社の安川さん。初期のモデルSから最近モデルXに乗り換えました。 「EV Smart」**という、EVを持っているひとなら誰でも使っている充電ステーション検索アプリはこの会社で作っています。
↑安川さんの左は、栗田さん。豊川市でケータリング(お弁当販売)をなさっていますが、その配送をする5台はすべてEV。コスト計算したところ、EVのほうが有利なのだそうです。そのうちにぜひお伺いしてその様子をレポートしたいです。 安川さんの右は河合さんで、在庫を持たない車屋さんをしています。翌日訪れたのでこれは別記事でアップします。
↓ワタクシ(左端)の右にいらっしゃるのが中村さん。ダンディなのでアラン・中村さんと呼ばれています (^^) 。中村さんは河口湖において、ボランティアでテスラの普及活動をされているのですが、7月11日に重要なイベントがありますのでまたご紹介します。
中央の女性は、なんとテスラ・ロードスターのオーナーさんです。電気でビシバシっと走る女性。
↓ 車会社が直営店をオープンするので招待されたからといって、身銭を切ってお祝いする一般オーナーはあまりいないと思いますが、テスラの場合はどういうわけかそういうことをしたくなる人ばかりで、これはその有志でパチリと記念撮影をしたところ。
↑お花の右でメガネをかけた男性は、舘(たち)さんと言って、広島でやはりテスラの普及活動を熱心にされている方です。中央で座っているのが中島康久さんで、インダストリアルデザインをなさっています。スバルのインパネのほか、古くはあのALPINEのデザインをしたんです。これですこれ↓ 僕はこれに憧れて、手にするために一生懸命バイトしたのを覚えています。1985年頃のこのALPINEはぶっちぎりのカッコよさでした。中島さんはまさに写真の「ALPINE 7296J」の図面を引いたんだそうです!
[ALPINE 英国版ポスター]
LEDパフォーマー
そうこうしているうちに、LEDを使ったパフォーマーがでてきて、なかなか見応えのある、美しい光のパフォーマンスをしてくれました。
最後に、発光プログラムがなされたスティックを高速回転させると、みんながワーッとわきました。”Welcome to TESLA”という文字がでたからです。
下の画像は、ビデオ撮影(中島さん)の連続7コマをPhotoshopの「比較(明)」で処理して、その雰囲気が分かるようにしてみたのですが、発光間隔と回転速度(周波数)が一致していないので、こんなふうになります。全体を脳内でつなげてください笑。
TESLA NAGOYA Tシャツ
最後に、来場者にはテスラ名古屋のTシャツが配られました。名古屋城がプリントしてあります。一緒に写ってくれた女性は小俣さんというテスラ日本で働いている方です。彼女は、先の中村さんのエバンジェリスト活動により試乗をして、それがきっかけとなってテスラに入社したようです。テスラはこんな人に支えられています。
驚愕の二次会
というわけで、2時間ほどでパーティが終わり、会場をあとにしました。遠くから見るテスラ名古屋。なかなかきれいです。
今回はなんと19名の二次会となりました。
そこで、ひとりひとりが自己紹介をしたのですが、、、、
みんながそれぞれ思いの丈を話しました。普通、19人も喋ると、つまらなくて聞かなかったりしますが、これがまたぜんぶ面白い。こんな二次会は経験したことがありません。
これは中村さんが話しているところですが、中村さんが会社経営を後進に譲り、テスラに出会ってこの車のエバンジェリストをしようと思ったこと、これまでに数百人から感想(手紙)をもらって、それに元気づけられたことなどを話していました。一冊の本にされるそうなのでそのときにも紹介をしたいと思います。また、今年から、富士山スカイラインで、Pure EVのみマイカー規制から外れ五合目まで登れるようになる日ですが、EVオーナーズクラブ会長の桑原さんとこの取組を成功させた功労者でもあります。
そのほかの名古屋オーナー3名のところには翌日行きましたが、それぞれにとても面白いことがあったので、次の記事で紹介します。耳寄り情報もありますヨ。
テスラを試乗するのは超キケン!笑
というわけで、それぞれすべてエピソードを紹介したいほど濃い内容でした。バラエティに富んではいましたが、皆の共通するところは、「試乗したらやられてしまった!」というところです。ワタクシ自身もその、やられてしまった一人です。
みなさん、「試乗したら、『こんな車が世の中にあるのか。これが車なら、今までの車はなんだったのか』と思い、購入した」と言っていました。
日産ノート e-Powerの功績により、いま多くの人が電気モーターによるスイスイ感を経験しつつあります。その極限のひとつがいまのテスラとも言えます。おまけに市街地において排気をださない、田んぼのそばを走っても罪悪感がない、こういったことを経験し、お互いに興奮して話していました。
・・・だから、運転好きの人はテスラを試乗したら本当に危険です笑!
私は、今までのオートマには満足できませんでした。かつて一度だけAT車(トヨタ・ウィンダム=オプティトロンメーターは良かった!)を購入しましたが、いつもシフトレバーをガチャガチャやっている自分に気づいて「やっぱり駄目だこりゃ」と思い、その前も、その後も、延々とMTばかりを乗り継いできました。
パドルシフトも、CVTの仮想MTも、DSGもやりましたが、結局のところ、「今何速にはいっているかというフィードバックの希薄さ」に、いつもつまらないと思ってきました。やっぱり2速にシフトダウンをして待っていて、踏んだ瞬間にパッと加速するあの小気味よさがないとと思っていたのです。
MTしか乗らなかった私が乗り換えてしまった・・
しかしその私が、「ああ、これならMTでなくても良い。むしろMTの利点がゼロタイムですべて保証されてしまっている。回生もする***。ノスタルジーで乗る以外の意味はなくなった」と思いEVに乗り換えたのです。
現行のEVはテスラ以外も含めて常に1速で走り、ギアチェンジが不要なので、キックダウンという概念すらありません。踏んだ瞬間に常に1速で加速するのです。だからDSGみたいな概念も不要になってしまいます。「1速に入っている」以外のなにものでもないのです。
MT車はタイミングを自分で制御すれば、シフトダウン後の加速を直ちに味わえます。とても人車一体感がありますが、シフトダウンそのものにはコンマ何秒の時間を要します。それを速くしようとしてヒールアンドトゥのようなプロセスを練習するのは楽しいものです。しかし、レトロな雰囲気を愉しむのは別として、機敏な運転特性として最良な解ではなくなってしまいました。
MT vs DSGは、MTのほうが人車一体感があるけれど、DSGのほうが実はシフトチェンジが速い、といった得失で考えられますが、EVの1速は、その議論を超えてしまっているというわけなんです。
そのうえ、EVは、アクセルを離した瞬間に、今度は逆にエネルギー回収を最低ギアで行います。ペダルを踏み変えるような回生ブレーキシステムも、大きな意味がないとわかります。
こういった体験をするのがEVの試乗だと思います。キケンを顧みない貴方はぜひ試してみてください! (^^)
*自動車評論家が2週間でテスラを購入した理由はー車の常識が破られた
自動車評論家・五味康隆さんが2週間の試乗により、多くの特別な経験を経て最終的に購入を決意される様子が書かれています。
** EV Smart
電気自動車の充電ステーションを示してくれる便利なアプリです。
*** 回生(かいせい)
車の減速をするときに、運動エネルギーを電気としてバッテリーに戻す過程。Regeneration (Re・generation)。
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