高松へ〜おさか脳神経外科病院・音声認識（AmiVoice）

広島での講演を終え、私は高松に向かいました。「無痛MRI乳がんドック」を担ってくださるかもしれない施設がでたからです。

それは香川県高松市の「おさか脳神経外科病院」。ここには、３台のMRIが入っていますが、そのうちの一台は比較的「無痛MRI乳がんドック」に適した装置であることがわかり、放射線科の本城尚美先生にお招きをいただき、お伺いをしてきました。

「あなたの脳の健康を護ります」・・というスローガンですが、乳房の健康も護ってくれるように・・なるかもしれません (^^)

お伺いする前夜に高松入りして、本城先生と３名の技師さんで夕食を一緒にしたのですが、そこでの話によると、本城先生はとても読影が忙しいらしい。自然と音声認識の話になったわけなのですが・・・

本城先生の読影があまりに大変で、肩こりがひどいので、理事長が「とにかく本城先生が楽になるように」と考え、50万円（ぐらいと思う）の大金を支払って導入した、肝いりの音声認識。それがなんと、使用されずに放置されているとのこと！これは由々しき事態です。

音声認識が入っているのに使っていない・・・なんてもったいない！

聞いてみると、「導入されたときに数回つかってみたけれど、全然ダメと思ったので『こんなの使えない！！』と思って放置してあります」とのこと。ひゃ〜、もったいない！

・・のですが、実はこのパターンが全国津々浦々に及んでいるのです。

アドバンスト・メディアの音声認識（AmiVoice）は超・超高性能なのですが、その真髄は「音声認識の精度」ではなくて「修正の容易さ」なんです。
付属のマイクの「修正機能」の使い方（たった２つだけ）がわかりさえすれば、すごい道具に変わるんですが、ほとんど知られていない・・。

15分でマイクのボタンを使えるように

というわけで、この写真は、本城先生に、もう数年も放置されていたマイクを持ってもらったの図です。どうやって使うように設計されているかを説明しました。マイクの右上にあるボタンの使い方をお教えすると，本城先生は15分後には使い始めることができるようになり、お昼までには数件のReportを音声認識で書きました。明日からはきっとたくさんのReportを音声認識で量産されることでしょう。

これはとても大切なことなので、知りたい先生がいたらすぐにお教えしますね。電話で繋いだ状態で、20分ほどお教えすれば完璧になると思います！

MRI担当技師さんのところを回る

その後、MRI担当技師さんのところを回りました。Siemens, GE, Philipsと３つのブランドが１台ずつはいっているというとてもめずらしい病院です。

↑こちらは、GE装置で仕事をしていた（左から）松木さん、高橋さん（右）。お伺いしたときに頭のスキャンをしていましたが、右側脳室体部（やや前角より）にintraventricular cystが生じていて、側脳室体部〜後角にhydro（拡大）を生じていました。T2WI, FLAIRとDWI（b=1000）を撮っていましたが、「中位のb値のDWIを撮るといいよ」とアドバイスをしまして、無事、有益な画像を撮ることができました。シェーマで示しますね。

↑こんな風に、日常の撮影も、ひとつ付け加えるととても説得力のあるものになります。お仕事も一段と楽しくなりますよ〜 (^^)

↑こちらは、シーメンス装置で仕事をしていたMRIが大好きな宮武さん（右）と、蒲田副技師長です。宮武さんは前の晩も来てくれて、この間MR学会で発表したDual IRのことを熱く語ってくれました。またお目にかかるのが楽しみです。

↓というわけであっという間の午前中でしたが、最後は、本城先生の愛車、特別なBMW Z4（35is）で送って下さいました！　みんなもお見送りをしてくれました〜。

あとで詳しく写真をみたら、宮武さんの左手が可愛すぎる〜 (^^) 人柄がよく出ていますね！

というわけで、大変楽しく行って参りました！ ご歓待ありがとうございました〜。