▼ Mercedes-Benzの新しい車種ネーミングルール
2017/04/24
Mercedes-Benzの新しい車種ネーミングルールができたそうだ。
メインの車種ネーミングルール
Mercedesといえば、S E C B A といったクラスがあるのは知名度が高いが、GLとかMLとかになると割りと難しかった。
今回は、「S E C B A」のクラスの名前が、SUVにもスポーツにもクーべにも付くようになったので、こんなふうになるらしい。
- SUVにはすべてGもしくはGLが付く。
- クーペにはCLが付く、
- スポーツはSLで、今までのSLKは(車格がCだから)SLCに変更、
と言った具合だ。なるほど、一部を除き*、これはわかりやすくなった。
(* 従来のCLSは、車格がEだと思うので、CLEでないといけないような気がするが・・そういえばこの表には、従来のCLがない。2-door coupeだからこのルールにあてはまらないということになるのだろうか。本来は新CLSになると良いのだが、従来のCLSとかぶるからダメなのだろう)
(エンジンなど)駆動系の表示
こちらのほうは、すごく興味があるネーミングになっている。
まず、駆動系の表示は、末尾に小文字でつくことになった。
- c 圧縮天然ガス
- d ディーゼル
- e 電気
- f 燃料電池
- h ハイブリッド
- 4MATIC 4 輪駆動
という感じ。ここでおもしろいのが、「ハイブリッド」と「プラグインハイブリッド」を明確に分けているということだ。
これはとても良い分け方だと思う。「ハイブリッド」は基本的にはエンジンの燃費を上げるために小容量の電池でエネルギーを出し入れするわけだが、「プラグインハイブリッド」は30キロぐらい電池だけで走れるようにするので、かなり「電気自動車」に近いからだ。CO2やNOxの排出量は断然違う。
ところで、左下に小さく意味深なことが書いてある。 B250e とか、B200fとかは、名前が最終的にきまっていないということだ。
ピュアな電気とか、燃料電池での駆動の場合、「排気量」に相当する数字をどうするのか、というルールを決めかねている**のではないかと思われる。従来の定義に当てはまらない車であることを如実に示しておりとても興味深い。
** 従来は、(自然吸気エンジンの)「馬力」に相当する排気量でネーミングしていたのだが、モーターになると、まったくトルクが違うし、0回転からフルトルクがでる特性がエンジンと全く異なる(「テスラ・モデルSのデュアルモーターのもつ意味」参照)ので、比較がとても難しいだろうと思う。
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