3人のユニークな名古屋テスラオーナー
2018/01/02
2017/6/3のテスラ名古屋ショールームオープンに際して名古屋を訪れたのですが、3人のとてもユニークな名古屋のオーナーさんのところを訪れたのでみなさんにお知らせします!
自宅を「テスラショールーム」のようにしてしまった名古屋のテスラオーナー
超オドロキのオーナーさんは白井宏明さん。WBS(ワールドビジネスサテライト)で、EVの黎明期にちょっとだけ紹介されたテスラを見ただけで「これは大変!」と思って連絡先を探しまくり、テスラ・ロードスターが日本にやってくるやいなや購入したという、超初期からのテスラ・オーナーさんです。
僕は、飯塚さんというマネージャーさんがいた時からのおつきあいで、モデルSはは4年半位待ちましたから相当初期なのですが、白井さんはそれ以上。いまregional managerをしている山口さん(以前は工場長をしていた)が営業もしていた頃からのお付き合いだそうです。白井さんのご自宅に訪問してみると・・・・
どひゃ〜。2台の新旧モデルSが置いてあります。カッコいい。ヤヴァい!そして、壁を御覧ください。テスラのロゴ。あとdedicated lighting。これ自宅の車庫なんですよ。
ちなみに、テスラのマークは、テスラ社からデジタルのグラフィックデータをもらって、それを元に作成したんですって。うーん。よっぽどテスラが好きだということがわかります。僕もこんな車庫があったらいいなぁ・・・。
左側がマイチェン前の車両で、右がマイチェン後の車両ですが、右の方は2cmローダウンして、かつ5cmのスペーサーをいれてあります。車高が下がり、タイヤがいわゆる「ツライチ」になっているので、外観が非常にカッコよくなっています。これは大阪のビーライトさん(小野さん)のところでしてもらったんだそうです。
白井さんによると、ローダウンによりキャンバーがすこし変わってしまうので片減りするそうです。小野さんのところではいま改善用のアームを開発しているとのこと。なおローダウンするとタイヤハウスとのクリアランスが減るのでステアリングを切ったときにタイヤが擦れたりしますが、タイヤハウス側にも工夫がしてありこれは発生していませんでした。お仕事がとても的確です。
助手席に、かなりの距離乗せていただきましたが、乗り心地は全然変わらなかったので、快適性が犠牲になっていません。オトナな乗り心地ならいいですよね〜。キャンバーが変わらなくなったらちょっとやってみたいなぁ〜。
ちなみにモデルSはエアサス使用の場合、もともと4段階に高さ調節できるので、少しローダウンしても、いろんな高さにできますから、危ないところ(坂道の入り口など)は車高を上げてしまえば安全。かつマイチェン後はリアの(バンパー下)スタビライザー形状が変わり、それまで当たりやすかった車止めに対するクリアランスが良くなったので、2cmダウンはぜんぜん大丈夫だと思います!
そのほか、センターの17インチモニターのところに、カバーを付けたiPadがヨコ位置でピッタリハマることなどを教えてもらいました。はぁ〜これはすごい発見。
・・・かなりコーフンしてしまったので、ここですでに1時間を経過しましたが、みんなと一緒に次のオーナーさんのところへ。
特別なプロテクションコーティング+フィルムを施工している名古屋のテスラオーナー
次は、國本晴久さん。地元では愛称「國ちゃん」と呼ばれているらしい。ポリッシュ・ガレージ(http://polishgarage.com)というコーティングのプロショップを経営されています。これはシャッターを閉めた状態のガレージの前でテスラ姿勢(T)をしながら撮影してみたの図。
↓でこれが室内。アルファロメオの新車(ジュリア)とか、フェラーリ458とかすごいのが入っております。右奥に見える「CERAMIC PRO」というのが一番の売りの商品。
セラミック・プロ
これは國ちゃんの、デモ用のモデルS。事故車からボンネットだけもらってきて交換をしてあります。向かって左側(運転席側)がキズキズですが・・・
右側(助手席側)は傷ついていません。これがセラミック・プロという、プロテクションーティング剤の威力だそうです。いろんなところでデモしているので、運転席側は本当にキズキズ。これは見た人がびっくりしますね。しかしこのコーティングしとけば本当に安心ですね。
リーズナブルな価格のリフト
そのほか面白かったのがこの装置。米国製で50万円ぐらいのリフトなんだそうです。これがあるために、下の方のフィルム貼付などがすごくしやすくなったとのこと。これ一台自宅に欲しくなりますねぇ。
で、これがあると、こんなふうに、コストコで買ってきた、車輪がついている椅子でお尻の位置を自由に移動させながら作業ができるらしい。なるほどねぇ。こういった「無理しない」環境で施工してもらったほうが仕上がりが良いでしょうから、これは納得の投資ですね。ちなみに立っているのが國ちゃん。座っているのが専務の高松聡さんです。米国まで何度も行って勉強しているとのこと。
フィルムは、プレカットの時代に
その勉強の成果がこれ。みんなが集まって聞いているのは、プロテクションフィルムの形状を予めコンピュータでデザインしている画面なんです。
いままでプロテクションフィルムは、職人さんが大きなフィルムを伸ばし貼りながら、ボディ上でカッターを使って切っていましたが、万が一にもボティに傷をつけてはいけないということで、最近は、コンピュータで(あとで伸ばすことも考慮して)形を作って、これを大型フィルムカッターで「プレカット」し、それを貼るという工程になってきているんだそうです。こうすれば決してボディが傷つかないわけですね。
プレカットしたフィルムは、平面的なのに対し、実際に貼る車体は立体的です。ですから、たとえば超音波ソナーの円形の部分などは、楕円形で切られてきます。これを伸ばしながら正円にするなどはなかなか難しい作業で、がんばって技術を磨いているとのことでした。下の写真は、実際の施工の様子をみんなが熱心に聞いている様子です。なるほどもういろんなものがデジタルなんですねぇ。
あとは、柔(やわら)っていう革プロテクションコーティングがすごかったなぁ。僕はこれに一番興味があります。國ちゃんのお店でやってくれるそうです。
というわけで、またテスラを連ねまして・・・
在庫ゼロで車をうる車屋さんをしている名古屋のテスラオーナー
名古屋名物味噌カツをお昼に食べたあとに、最後の河合孝治さんのところへ行きました。
河合さんのところは、「在庫ゼロ」の車屋さん(「車のお探し専門店」)というのをしているんです。私、車に詳しいつもりでしたがこれまったく知りませんでした。少し高めの(例えば200〜300万円以上の)車を買うときは、すごくオトクな買い方かもしれません。
河合さんのお店に入るとこんなふうに大きなディスプレイがあります。このディスプレイに、業者さんのみが見ることのできる、オークションなどの情報が表示されます。
お客さんと一緒に、「こんな車がこのぐらいで取引されている」というのを見るんですね。ということは、原価がわかっちゃうわけです。これは驚きました。
「どうやって商売するんですか?」と聞いたら、一律の手数料(10%以下です)でやると決めているそうです。ということは、高級外車の中古車なんかで高い買い物のときは、この方法でやるとおそらくものすごく安くなるわけですね。(注:整備費や諸費用、消費税は別途です当たり前ですが)
今、車の評価点は、たとえばここに示すautobank systemなどの会社がきちんと評価しているので、信頼しやすくなっているとのこと。これなら書いやすいと思います。へ〜え。
それで、お店の中にはこんなふうに、ミニ・テスラコーナーが。テスラのファンだから、手数料は入らないけど、こうやって宣伝しているんですって(将来的に中古車として入ってくればそれでも良いというぐらいの考え)。この気持は分かるなぁ。
というわけで、いかがでしょうか。このような事例を見ると、いままでの自動車製造・販売にはないような友情・愛情・情熱で勝手に宣伝がなされていることがわかります。
・・僕も、自分がどうしてこうやってするのかはわからないけれど、こうやって時間を使って文を書き、紹介してしまうんです。物事を勝手にしてくれるファンがいることほど強いものはないですね。
テスラというのはそういう求心力があります。なかなかにすごいなぁと、改めて感じました。
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