オリエントスター　メカニカルムーンフェイズを詳しく見てみた（動画つき）

セイコーエプソンから新しく発売された「オリエントスター　メカニカルムーンフェイズ」を購入して詳しく見てみたので報告します。品番はRK-AM0001S、RK-AM0002L、そして直営店のみで購入可能なRK-AM0003Sです。新聞にも数回広告がでており、セイコーエプソンがとくに力を入れていることがわかります。

より高級なブランド、「オリエントスター」シリーズ

もともとセイコーエプソンは、その技術力には定評があります。しかし、価格は輸入物の高級時計とは異なるレンジの商品展開でした。これまで「オリエント」というブランドを展開していましたが、それをさらに発展させようということで、高級レンジのこの「オリエントスター」シリーズを発表しています。

そのなかでも2017年6月27日（火）に発売されたこの「オリエントスター　メカニカルムーンフェイズ」は、そのフラッグシップモデルとして、10万円台後半の定価となりました。

RK-AM0001S（シルバー）、およびRK-AM0002L（ブルー）は、実売128,000円（税別）で量販店で購入でき、
RK−AM0003S（ピンクゴールド）は、170,000円（税別）の定価販売で、直営店のみで購入できます。
店舗リスト：http://www.orient-watch.jp/orientstar/prestige.php

新しいムーブメントを採用（46系F7)。

ウェブサイトによれば、46系*と呼ばれる、従来から使われてきたムーブメントを改良し、精度の改善・仕上げの品質を向上させた、「46系F7」ムーブメントを用いているそうです。
（*46系：昭和46年に開発されたのでそう呼ばれている）

F7の「F」は “Future”・“Fine” を意味し、今後さらなるムーブメントの発展や進化をしていきたいという想いが込められているそうです。また、「パーツによって異なる目付模様やビスにブルーの彩色を施すなど、シースルーバックから見えるムーブメント装飾の刷新も行いました。」と書かれており、かなり背面の質感も向上しています。

フェースの高級感は驚くべきレベル

高価な輸入時計と比べてその品質感に興味があったので、すぐに直営店で見させてもらいましたが、デザイン、品質ともに、きわめて満足のいくものだったので購入を即決しました。そのぐらい驚くべき進歩を遂げていました。

高級時計と比較しても遜色のないフェース

時計はフェースの品質感がとくに重要です。下の写真はウェブ上のものですが、「上手に撮ってあるだけかも」という不安がつきまといますね。

しかし実際に手に取り、定価50万円以上の高価な輸入時計とサイドバイサイドに並べて観察しましたが、遜色がないほど緻密にできています。これは初めて「レベルに達した」と考えて良いものと感じました。また、個人的に、このデザイン（配置、文字など）には十分なオリジナリティもあると思います。

以下は実物をiPhoneで撮影したものです（RK−AM0003Sモデル）。

針はブルーで、光によって黒っぽく見えたり、あるいはこのように鮮烈なブルーにも見えます。上方の小さな針は、パワーリザーブ（最大40時間）を示しています。ケースは41mm幅で、なかなか存在感のある大きめサイズです。

美しい機械式時計の動きが楽しめる設計（動画）

この、「オリエントスター　メカニカルムーンフェイズ」には、ゼンマイが動いている様子をフロントから楽しめる窓が開いています。高価なトゥールビヨンではありませんが、それっぽい雰囲気を醸し出している？　と言えなくもありません。見せ方としてとても良くできていると思います。

またムーンフェイズ表示があります。発売日は新月を過ぎたばかりなので細い月が見えていますね（左）。毎日、だんだんと月が太く、あるいは細くなる様子を楽しめますね。側面の小さなボタンを、シャーペンの先などでクリックすることにより、月齢を調整できますので、手動で一時的に進めて、満月になったときの様子を示してみました（右）。

背面とベルトもなかなかの出来栄え

背面は、オモテに比べればそれほどのインパクトはありませんが、普通の安いレンジのものに比べれば、エングレービング風の凹凸が施されているなど、この価格帯のものにしては相当に凝った造りです。ホントにほんとにスゴイのは、100万円を超える時計にお任せすることにして、後ろ側も十分に持つ喜びを感じられるものになっていると思います。厚みは13.8mmとやや厚めですが、装着した感じでは違和感はなく、むしろしっかりどっしり感が味わえました。

ベルトはワニ革の高級感があるもので、ワンタッチで装用できる機構（プッシュ三つ折り式）のバックルがついています。腕を机におろした時にバックルが机に触れやすい角度であること、また手前にベルトの端が来る点がちょっと残念ですが、マイナーな不満と言えましょう。

以上、「オリエントスター　メカニカルムーンフェイズ」に関して書いてみました。全体としては価格以上の満足感を得られると思います。これだけの完成度ならば、しっかりとした新しい高級ブランドとして認知される日も近いことと思います。

ゴールドが好きな人は、RK-AM0001S モデルを購入してゴールドメッキという裏ワザもありそうです。シルバーモデルでも月のディスクはゴールドです。Orient Starの小さなマークは、シルバーモデルはゴールドではありませんが、小さいのでさほどの差は生じないと思います。

― 商品概要 ―

■購入先について

• 全国の量販店・百貨店・時計専門店や通販サイトにてご購入いただけます。
• プレステージショップ限定モデル取扱店舗につきましては、「オリエントスター」ホームページにてご確認ください。
  http://www.orient-watch.jp/orientstar/prestige.php

■SNS オリエントスター公式アカウント

• オリエントスター公式Facebook ：https://www.facebook.com/orientstar.jp/
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