放射線科医・MRI専門家の高原太郎個人ブログ

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▼パンツ考〜加算回数1に挑戦

      2017/04/24

http://tarorin.com/others/2016/03/1nex/ ‎
グアムから帰国しようとして、ホテルで最後の着替えをするときに、こともあろうに、もうパンツの替えがないことに気づいた。もちろんいつも余分を持って来るのだけれど、飛行機の訓練で思いのほか汗をかいたので、その都度変えていたら予備がもうない状態だったのだ。

すでに出発の時間も迫っており、これから洗って乾かすにはとても時間が足りない。こういう場合は仕方がないので、ちょっと書くのははばかられるけれど、いままで使ったもののなかから、一番「マトモ」なものを選んで着ることになる。すくなくとも自分の通っていた男子校の先輩からはそう習った。でも、ちょっとの間ならいいけれど、かなり長い時間だから、さすがになぁ・・。

そこでふと思いついた。

 

ひょっとして、「はかない」という選択肢はないのだろうか。

 

 加算回数

普通は、下着の上に服を着るので、Layerとしての数は2枚。これはMRIなら加算回数2に相当する。通常は2が最低値で、寒い時にはストッキングやタイツを足して加算回数3か、それ以上にする。増やすことはあっても減らすことはしない。それが常識だ。しかしMR-neurographyの方法を見つけたときは、MPGの軸数を増やすのが常識のところ、逆に1に減らしたらうまく行った。そうだ、俺は常識に囚われない人間であるべきだ。

よく考えてみると、外から裸に見えないために必要な条件は、1枚着ることだ。MRIの撮像で言えば加算回数1だ。加算回数2にするのは、文明人のいわばゼイタクな使い方なのであって、1でもなんとかなるはずだ。さすがに葉っぱ一枚のような “Fractional NEX” にまでは到達できないが、1ならk-spaceをすべて充填しているのだから立派なもんじゃないか。それに、使ったパンツを穿くのに比べたら、使ってないスボンのほうがキレイじゃないか。単位面積あたりの細菌数は有意に少ないはず。そうだそうしよう!

Risk Take

いやいや待てよ。下着をはかないと、突発事態が起こってなにか粗相をしてしまったときには相当まずいことになる。あまりお上品な話ではないが、突然下痢してしまうようなことは起こり得る。飛行機の中でそれが起こるのはさすがに避けなければならない。そんなrisk takeをしてもいいのだろうか。昔下痢して・・・のときを思い出したが、カタストロフィに陥ったのは人生に3回ぐらいしかないから、仮に10年に1回程度の発生率として見積もれば、そのリスクは無視できるほど低い。

Fail Safe

ただやっぱり、フェイルセイフの概念からいうと、失敗しても次があるようにシステムを構築しなくてはなるまい。そこで手荷物のなかに、もう一本のスボンを入れることにした。MRIなら逆流でTOFがうまくいかないときに備えてPCを用意しておくし。案外MRIも実生活に役立つもんだ。

 

・・などと妄想しながら、デニムを着てみた。

 

おお。おおーこれは。

 

とても新鮮な感覚。そうかそのまま身につけるとこんな感じなのか。いつもとくらべてお尻がするんと入っていく。そうか邪魔な摩擦がないからね。いいじゃないか。さらに、デニムの上からお尻に沿って手を滑らすと、ごそごそ感のない、とても爽やかな触り心地!なかなかいいじゃないか〜。やっぱり常識にとらわれないことは大切かも。

でも、これは日本ではやらないだろうなぁ(一部はかない人もいるらしいけど)。やっぱり、グアムの旅情が私をしてそれを許せしめるのであろう。

スクリーンショット 2016-03-16 18.26.08

ん?待て待て。チャックを上げるときはちょっと注意だなこりゃ。しかし、ゆっくりやれば大丈夫。パンツはこうやって潜在的なリスクから俺たちを守っていてくれたのか。偉大さを再認識した。ありがとう。

そして私は常夏のグアムからまだヒトケタ温度の成田に戻ってきたのでした。外に出てみると、デニム越しにスースー入ってくる日本の空気がまた新鮮でした。

 

・・・加算回数1、結構いけます。

 

スクリーンショット 2016-03-18 11.56.55BN セスナ操縦

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