放射線科医・MRI専門家の高原太郎個人ブログ

放射線科医・MRI専門家の高原太郎個人ブログ

Tarorin.com 記事一覧

世界のお友達

      2017/04/24

Messengerを通して質問や招待が

最近どういうわけか、Messangerを通して、世界のいろんな人からDWIBSに関する質問が来ます。ひとつひとつに返事を出すのは大変ですが、注目されていることはありがたいです。

最近のものは、一つめはメキシコから、二つめはノルウェイ、三つめはエジプトからです。世界は広い!

メキシコからのは、10月にある研究会に来てもらえないかという打診でした。

スクリーンショット 2016-02-24 0.14.34

(衝撃)ペルーには、PET装置が一つもなかった・・・

昔ペルーでの学会(ISMRMの分科会)に招待されたことがあります。その時に分かったのは、ペルーには、当時、ひとつもFDG-PETがなかったこと。

とてもびっくりしました。ペルーは、フジモリ大統領がいた国で、日本人にとって馴染みが深く、ある程度の経済力はあると思ってました。でもその国に、PET装置がひとつも・・・国の中にひとつも、なかったのです。

だから、学会の講演をした直後に、「ウチは日系の病院なのですが、もし良かったら学会が終わった後に来て直接撮影指導してくれませんか」と言われたとき、一も二もなくOKしました。

ペルーには、その時PETはなくても、MRIは国中に20台以上あったのです。MRIを用いてがんの診断がでいるDWIBS法(ドゥイブス法)は、先進国でないところで特に役立つのだとそのとき感じました。

下の写真はそのときのもの。僕の右の人は日本人みたいだけど、ペルーの人。あれっ、僕がペルーの人みたいなのかな? 僕はこういう体型の、丸っこい人でした!

(ちなみにペルーではすごく面白い体験をしましたので、インカ帝国と宇宙人に書きますね。)

スクリーンショット 2016-02-24 0.28.46

きっとメキシコの状況もあまり変わらないと思います。だから、大学から渡航許可がでれば、ぜひメキシコの研究会に行って、せっかくだから病院も訪れてハンズオンで教えてあげたい。そうしたらPETがなくても、癌の患者さんの診断がかなりできるようになるはずです。きっと役立ちます。この間行ってきたシカゴより、メキシコではうんと切実な問題だと思います。


これはノルウェイの人からのメッセージ。「シーメンス装置で直接冠状断撮影ができるでしょうか」という問合わせです。このあと、写真のやりとりなどしました。彼が撮像した写真をこんなリンク (Skyra 3Tで撮像)を送ってくれましたが、なかなか頑張っていますよね。

スクリーンショット 2016-02-24 0.14.48

こちらはエジプトの大学院生から。「学位でDWIBSを研究しているので、聞きたいことがある」とのことでした。英語がかなりアヤシイ感じなので(僕もそうだけど (^^;) )割と大変でした。。でも、みんな一所懸命です!

スクリーンショット 2016-02-24 0.15.01

 - 51 一般, その他, 海外

  「51 一般, その他, 海外」カテゴリーの人気記事

インカ帝国と石積み・宇宙人(サントドミンゴ教会(コリンカチャ)、サクサイワマン遺跡)
インカ帝国と石積み・宇宙人(サントドミンゴ教会(コリンカチャ)、サクサイワマン遺跡)

ペルーの話の続きですが、みなさん、インカ文明がものすごく進んでいたことはご存知で...

ドイツ・アーヘン訪問 〜 非造影乳癌MRI検診の提案
ドイツ・アーヘン訪問 〜 非造影乳癌MRI検診の提案

アーヘン(Aachen) ドイツのアーヘン(Aachen)にやっ...

魅力的なプレゼンテーションをするには(日医放 関東地方会)
魅力的なプレゼンテーションをするには(日医放 関東地方会)

ここでは、「日本医学放射線学会 関東地方会ニュース」(2016/06 No.36...