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放射線科医・MRI専門家の高原太郎個人ブログ

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▼ 「メガスター」の大平貴之さんにお目にかかってきました

      2017/04/24

http://tarorin.com/others/2015/07/megastar/

今日は、かねてからの念願が叶って、大平貴之さんにお目にかかることができました!

スクリーンショット 2015-07-17 16.25.12大平貴之さんといえば、本格的なプラネタリウムやロケットを高校生のときに作り、その後、苦難の末、革命的なプラネタリウム「メガスター」を生み出した方です。

革命的なプラネタリウムを作った

なにが革命的か、分からない人も多いと思いますので書いておきますね。

  • 肉眼で見える星は6等星まで(これは知っていますね!)
  • 6等星以上の星の数は、全天で6000個ある。
  • だから6000個の星を投影する。

というのが今までの(すべての)プラネタリウムだったんです。大平さんがしたのは・・・

  • 肉眼で見える星は6等星まで。
  • しかし、11.5等星まで投影した(暗いので目で見えない・・・!)
  • その星の数はなんと170万個!!!(初号機、いまでは最高2000万個)
  • そうしたら、なんと、プラネタリウムの空に、リアルな天の川が描けた!!!

ということなんです。考えてみれば、僕らは「天の川は目に見えない無数の星が集まって、ぼや〜と見えている」と習っていました。大平さんは、「そうなるはず」と思って努力を重ね、とんでもない数の(見えない)星を投影することで、天の川のリアルな様子を世界で初めてプラネタリウムの空に投影した人なんです。超弩級のアイデアなんです。いまはミノルタや五島光学もたくさんの星を投影するようになりましたが、それはすべて大平さんのアイデアにインスパイアされているんですね!

今までの天の川(上:イミテーションのフィルムで無理やり雰囲気だけ投影)と、大平さんが創りだした天の川(下:リアルな無数の星で再現)は、こんなに違うんですよ。

スクリーンショット 2015-07-17 16.59.37

「プラネタリウムを作りました」に感動

そして大平さんは、「プラネタリウムを作りました」という本を書きました。そこで一番感動したのは、はじめて日本で投影をおこなった、青山でのクリスマスの晩のところです。

「手をつないで入ってくるカップル。座席で肩を寄せあって、星空を見上げている。ミレニアムクリスマスに、僕はこの人たちに思い出に残るひとときを提供できているだろうか。そうであればいい。一見美しく塗装された球体に見える投影機は、一皮むけば、無味乾燥な電子回路とメカの塊だ。薄汚い作業部屋で創り出された、無骨な機械。しかしそれが、今こうして、彼らに夢を与えることができてるならば、これに勝る喜びはない。そう思う。・・・」

これは本当に理系としては超涙ものに感動する文章でした・・ (^^)

開発の経緯を知った僕は、ものすごくファンになり、日本科学未来館でのメガスターのこけら落とし投影にも行きました。そのときにも大平さんには声をかけましたが、もちろん認知はしてもらえません。それから何年経ったでしょうか。ようやく今日、再開して、はじめて認知してもらう喜びに浸れました。

スクリーンショット 2015-07-17 16.58.47

 

二胡と星空のゆうべ

そのメガスターが、生田にある川崎市立プラネタリウムのリニューアルのときに入りました。そして、そのときに、WeiWei Wuu先生が来られて、満点の星空の下でWeiWei先生が二胡を弾く様子に出会いました。その素晴らしさに居てもたってもいられず、休み時間に電話してWeiWei先生の二胡教室に申込みました。それが僕と二胡の出会いだったのです。それから3年近く、あまり二胡は上手になりませんが、あのときの感動をもう一度味わいたくて、今日、大平さんにお目にかかりました。

大平さんのところですこしご紹介をいただいて、各地のプラネタリウムに「二胡と星空の夕べ」のイベント企画を考えてもらえたらいいなと思っています。そういうわけで、写真には、大平さんに二胡を持っていただきました (^^) もしよろしかったら、TVドラマの「仁ーJIN」を聞いて下さい。

 

 - 52 お星さま, その他

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