●3テスラ装置のほうが、1.5テスラ装置よりもいいの?
・いえ、実はまったく違います。多くの病院が、「当院では最新鋭の3テスラ装置を・・」と書いていますが、DWIBS法により適したものは1.5テスラのほうです。ほとんどの病院の経営者と医師は「3テスラのほうが高いので、3テスラのほうがいいのだろう」と思っていますが、そうではないのです。
・そんな基本的なことすら、世間には知られていないのです!!! 実は、3テスラ装置では、画像にムラが出てしまう傾向が顕著に認められます。
・ただし3テスラ装置でも、性能が良ければ、逆に高画質でドゥイブスの撮影ができます。該当機種は現在のところ、フィリップスのIngenia 3T(インジェニア)という機種です。
・他の装置でも同様な画質がでるように、研究会で進めています(すべての装置でできるようにすることが患者さんの利益につながるからです)。また私は、画質が悪い企業に出向き、直接画質の改善の手助けをしております。それ以外の装置の良し悪しについては、適切な時期に、個別ページ(目的別)で触れる予定です。
・ちなみに「造影MRI」に関しては、装置間で極端な画質の差はでません。それだけ「造影剤」の能力は偉大で、装置間の性能差を埋めるぐらいの有用なものだということです。逆に、造影剤を使わないで済ませようとすることは、高い技術を必要とします。つまり、ドゥイブス法のような、装置を選ぶ撮影では大きな画質の差がでると言えます。
・DWIBS法は「造影剤を使わなくてもがんが見える」という画期的な方法です。だから①技術レベルが高く、②正確な医師の知識があり、③装置の性能が高くないとうまく映らないのです。これらはとても大切なポイントなのです。
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最終更新日:2017/07/24