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放射線科医・MRI専門家の高原太郎個人ブログ

*

カッコよく生きる 〜2017年の誕生日を迎えて

   

【要旨】

・誕生日のやりとりは、テーマを決めて行いたい。
・テーマを決めるのは、誕生席の人(誕生日の人)。
・今年の私のテーマ「カッコ良く生きる」。
 [方法]

    1) カッコよかった人(行為)を記録する。
    2) 自分のカッコ悪いと思った行為を記録する。
    3) カッコ悪いことを減らすことでトータルでのカッコ良さを上げる。
    4) 「地味」がポイント。

誕生日は、いま感じていることを書き、それに関するやりとりをしたい

[声の便り]

最近はSNSで誕生日を強制的に(自分にも他人にも)教えてくれるので、いやでも誕生日を意識することになります。それが純粋にうれしいのは10代のときまでで、20代以降は「うれしくなくもない」が偽らざるところで、むしろ「あぁ、また歳を取ってしまったな〜」とつぶやきたくなるのが万人共通の想いですね。

「一年の計は元旦にあり」ということで、年初に抱負を述べる風習がありますが、SNSがある今は、むしろ誕生日に(も)何かを述べる人が多くなってきました。ひとりひとりの人間の立場で改めてこれを考えてみると、biologicalな年齢を区切りとして考え、それぞれの誕生日に「これからの1歳をどう生きるか」について考えることは、むしろ自然ではないかと感じます。

「お誕生日おめでとう」→「ありがとう!!」の呼応は、それだけでもありがたいものですが、一捻りして答えるとより楽しくなります。しかしタネの部分がないと実はこれはなかなかに大変なことも経験します。そこで、誕生日を迎えた人(まさにお誕生日席にいる人)が、感じていることを書いて、それに関するコメントをやりとりできると、誕生日も意義深いものになるのではないでしょうか。

・・・そんなことを考えて、いま感じていることを書いてみることにしました。

 [画像元]

カッコよく生きること

今年はスバリ、「カッコよく生きること」です。

歳を重ねるとともに、一般的にはだんだんとカッコ悪くなっていきます。「本質的に大切な内面」においても、「機能的に大切な外見」においても、カッコ良さが減ったり、あるいはカッコよくしてい(られ)る時間が短くなったりするわけです。そのカッコよさを保持するように生きる、ということを次の1歳で気をつけたいと思います。

刺激(スパイス)

「カッコよさ」(なにがカッコ良いのか)については、これは本当にもう多種多様なものがあります。文脈的にはいくつかの例を挙げるところですが、敢えてそれをせずに、透明な気持ちになり、これからの1歳を通して、みなさんのカッコよいところ、カッコよいな〜と思ったことを自分のノートに記(しる)していくことを宣言します。とにかく自分がみて「カッコいい!」と感じたことをメモしていくわけです。

しかしこれは「参考にしたい」ためではありません。そこにプライオリティがあるのではなくて、むしろ自分に対する刺激のために。
「みんなカッコ良く生きているな〜」と思うために、そこに憧れるために、です。
これは元気のモトとして使います。

具体的な方法

実際の「カッコ良さ」の追求は、別の方法に依拠することにします。それは、「自分の(行った)、カッコ悪いと感じる行為」についてメモし、これをなるべく減らす、ということです。「カッコ悪いところが減ってくれば自然にカッコよくなんだろ」的戦術を用いて、トータルとしてのカッコよさ度を上げるわけです。

この際に重要なポイントは、他人のカッコ悪いところをみるのではなくて、自分の基準で自分のした行為、考え、感想、外見など、さまざまなものに対して内省を行い、「カッコわる〜」と思うことを減らすわけです。

「人のフリ見て我がフリ直せ」も悪くはないのですが、他人の悪いところを見ると、どうしてもその人を蔑(さげす)んだりしてしまいがちですし、「あの人もしているんだから、ま、いいか」と自分が安心してしまう材料にもなってしまいます。だからとにかく悪いところをチェックする対象は自分だけ。仙人になったつもりで自分のカッコ悪いとこだけを追い出す努力をします。

隠し味

そしてこの方法は、地味であるべきです。これはとても大切で、「人のことを気にしてカッコよくなろう」という煩悩から距離を置きます。

写真の書は、私の伯父*が書いてくれたもので、「竹影(ちくえい)階塵(かいじん)を払う」と書いてあるそうです。「ちくえいかいじんをはらってちりどうぜず(竹影掃堦塵不動)という禅語**からのもので、「月夜に微かな風が吹いていて竹が揺れ、その影が階段のチリを払っているように見える。しかしチリは微動だにしない。」ということを示しているそうで、周囲が騒がしくても(あるいは自分が忙しくても)その中にある自分の心は静か、というような意味があるそうです。この静かな心で努力することを理想とします。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

うーん。これでうまくいくかなぁ。
いや、今よりはカッコ良くなるはず(笑)

これからの一歳を楽しみに過ごしたいと思います。


(脚注)

* 高原 巌(たかはら・いわお)=父(高原 眞)の兄で、岡崎の老人ホームで暮らしています。90歳を超えていて、とても長生きしてくれていますが、最近すこし元気がなくなったと聞いていました。ちょうどこの文を書いていて、「まだひと味足りないなあ、なにか欠けているなぁ」と思案しているうちに、「そういえば伯父に以前もらった書にヒントがあったような気がする」と思い出しました(伯父は大変な達筆家です)。ところが「竹影」は読めましたが、その後の読み方を忘れてしまいました。意味も教わったのに・・・(汗)。ひょっとして携帯の連絡先に伯父さんの番号なかったかなと思い見てみるとと、記録があります。久しぶりにかけてみると、、、、非常に長い呼び出しのあとに、直接出てくれました。それで意味がわかり、この話を完結できたのですが、とてもとても懐かしくうれしかったです。

** 禅語(竹影掃堦塵不動)
1) 臨黄ネット
2) Mayumiの毎日綴る暮らしの日記
3) 禅語辞典:より良き人生への二百五十のことば

 - 09 こころ

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