放射線科医・MRI専門家の高原太郎個人ブログ

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▼藤原の効果と寒冷渦〜台風12号

   

【FBから】

台風12号の極めてまれなコースは、藤原の効果によるもののようなのだが、聞き慣れないのは寒冷渦だ。

上空に低気圧(寒冷渦)があり、これに引きずられているらしい。上空にあるので、(地上)天気図には現れていないのだが、気象衛星(とくに水蒸気画像)で紀伊半島〜四国の南側にあることがはっきり分かる。こんなこともあるんだ。


渦同士が惹きつけ合う「藤原の効果」は、例の本*に記載があり中学の時から知っているが、それが現れることはかなりまれで、5年か10年に一度しかはっきりしたものは見られない。今回のような、天気図に現れないものによるのは見たことがない。

 

  • 出典:「日本のお天気」(元気象庁天気相談所長 大野義輝著)大蔵省印刷局発行(昭和45(西暦1970)年10月初版、昭和50年4月20日改定五刷発行、定価450円)
  • (cf)大野義輝氏による「サザンカ梅雨」の名前の由来(リンク
  • (cf)大野義輝氏による「桜前線(花の前線)」という呼び名の由来(リンク
  •   (cf)藤原の効果の由来の藤原咲平氏(リンク

前の投稿にも書いたけれど危険半円(台風の進行方向の東側(右側))で風雨が強くなる。今回の奇異なコースでは進行方向の上側に被害が大きくなることを意味するので、予想進路の北側(つまり本州沿岸)で雨が多くなる。


関東〜東海は、直撃がないだけに、安心する人が多いので心配。もちろん近畿〜中国地方は直撃になるので用心が必要。「どうなるかわからない、初体験、以前の経験が役立たない」といった気象庁のコメントがあるが、本当にそう思う。応用問題を目の当たりにしているようだ。

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