火星中接近 火星・土星・アンタレスの競演を観よう!
2017/04/24
火星は2年3ヶ月ごとに接近しますが、今年は(次回の大接近に次ぐ)中接近で、かなり明るくなっています。
(写真はこのページから)
2016年5月20日に、太陽と真反対の位置に来る「衝(しょう)」になりました。そして5月31日には最接近を迎えます。
地球の周りを回っているハッブル宇宙望遠鏡は、地球大気の影響がないため鮮明な画像が得られますが、火星が接近したことで、、こんなに細かい画像が得られるようになってきました。火星表面の30キロのものまで見分けることができるそうです。
(記事:http://bgr.com/2016/05/20/hubble-takes-stunning-mars-close-up-pic/)
いま、火星はさそり座にあります。たまたま土星もすぐとなり(のへびつかい座)にあるので、星空を少し見慣れている人も、星の配置が変わってしまったように思うぐらい、めずらしい状況になっています。
この画像は、アストロアーツに投稿された「天文信州人」さんの画像 (5月5日撮影)に説明を加えたものですが、こんな風に直角三角形に見えます。いまは、火星はいつもとは違って、この写真上で右へ右へと(西へ西へと)運動していて*、さそり座のハサミにあたる右の方の3つの星のあたりまで移動しているので、二等辺三角形のようになっています。
これから月が下弦に向かうと、眺望のチャンス。ぜひ今週末から来週にかけてのスペクタキュラーな星空をご堪能ください。なお、見頃は、かなり遅い時間の南の空ですが、午後10時ぐらいでも南東の空にみることができます。以下の画像は、2016年5月31日0:00の様子です。
* 逆行:外惑星(地球よりも外側を回っている惑星)は、接近するときに通常と逆の向きに運動する。これは、この動画がとてもわかり易いです。
http://www.torikyo.ed.jp/rika/cecdl/kasei/kasei2.mpeg
このページは合成写真で示していますので、接近時の明るさの変化も分かりますね。
2016年の火星の逆行運動は以下に動画があります。
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