放射線科医・MRI専門家の高原太郎個人ブログ

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テスラのSuperchargerで無料高速充電をしてみました

   

テスラ・モーターズでは、モデルSの充電用に、「スーパーチャージャー」という充電網を整備しつつあります。利用したらとてもおもしろかったので、レポートします。

(1) お台場のタイム24

2014年12月時点では、東京に3箇所、横浜に1箇所、神戸に1箇所で、だんだん増える予定。Superchargerは、非常に高速で充電ができるのが特長です。東京の2箇所に行ってきたのでレポートします。お台場の充電器は、大江戸温泉の斜め向かい、日本科学未来館のそばの「タイム24」という駐車場の中にあります。車の前方がP入口で、地下に入っていきます。
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↓ここには4基の充電器(Supercharger)があります。すでに1台、白いモデルSが充電していました。将来はいっぱいになることがあるかもしれませんが、0→80%まで充電するのに40分ぐらいなので、もし満車になっていて、すべての車がほぼゼロからチャージする極端な状況でも、期待値としては10分待てばいいはずなので、4基あるとかなり頼もしいです。

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↓ Superchargerの電力はものすごいものです。たとえば普通の自宅充電では、200V 40Aぐらい(1時間あたり8000W = 8000Wh = 8kWh)ぐらいの速度ですが、380V 192Aって書いてあります。これは、1時間あたり72960W = 72960Wh = 73kWh*の速度です。モデルSは、85kWhもしくは60kWhの電池容量なので、たしかに1時間ぐらいで入ることになりますね。
*kWh: キロワットアワーと読みます。

スクリーンショット 2014-12-30 23.41.55↓ これは6分後に撮影した写真。あっというまに30kmぶん入りました。なお、電池が空に近い時は速度が速く、満充電に近くなると速度が落ちます。「浸透圧の違いによって水が移動する」ようなイメージです。あるいは、「おフロに浮かんだゴミを洗面器で吸い取ろうとすると、最初は流速が速くて吸引力があるけれど、最後はゆっくりしか吸えなくなってしまう」ようなイメージ。右下を見ていただくと、159Aに電流が落ちていることがわかると思います。でも、ものすごい電力であることには相違なく、20分で半分(200km近く)、40分で80%程度充電できます。
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↓タイム24は、駐車場ですが、テスラ・モーターズはこの会社と契約をしているようで、12時間駐車料金が無料になります。1Fの防災センターに行って、、

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↓こんなふうに無料券をいただけば、コストはかかりません。ちなみに充電も無料。

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↓ちなみに、充電している様子は、スマホアプリで、離れていてもリアルタイムで見ることができます。だから、1Fでお茶を飲んで待っていたりしてもOK(写真は別の日に撮影したもの)。
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↓やはり別の日に撮った写真ですが、暖気したり、あるいは、サンルーフも操作できるので、夏ならチルトアップして熱い空気を逃しておくといったようなこともできます。これは便利。
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(2) グランドハイアット東京

もうひとつは、グランドハイアット東京です。六本木ヒルズのところのホテル、といったらわかりやすいですね。こちらは高級な感じのエントランスですが、このエントランスの前に駐めながら充電できるんです。P3という名前の駐車場ですが、駐車料金は、10分200円のところです。高っ。でも、こんな高いところで、無料で駐車しながら、無料で充電できるんです。
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↓駐まっている車は相当なものが多いです。ここには2台の充電器があって、かなり使用頻度高めの様子。1台はすでに埋まっていました。
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↓もう一つのところは、このランボルギーニが駐まっていたのですが、「充電にきました~」って言ったら、なんと、ランボを移動してスペースを空けてくれました。びっくりしたよ。しかしランボはカッコええな〜。まぁエグゾーストノートもいいんだけど、これのEV版でたらそれもワクワクします。
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↓で、ここで充電です。Model Sもなかなかイケてるやん、って思いました。
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半端ないおトク感

・・というわけで、無事、Superchargerで充電ができました。都内では、マンション住まいの方も多く、自宅用の充電設備を持たずに、ここで充電をする人がかなりいるようです。これは半端ないおトク感があります。モデルSの車格は、ベンツSクラス・アウディA8・BMW 7シリーズ、レクサスLSなどと同じですが、こういった車の燃費は、ハイブリッドを除けば、だいたい6〜8km/Lで、割と頻繁にガソリンをいれないとならないです。燃料タンクは80〜90Lあり、一回満タンにすると、1万円かかります(最近までは1万円を超えていた)。1週間に1度ガソリンスタンドで入れる人のガソリン代は、月に4万円ぐらい、ということになりますから、毎月4万円、年額で50万円も得しちゃうわけです。

車の値段がものすごく高いですから、ペイしないといえばペイしない(それは事実)なのですが、「実際に1万円札払わないで満タンになる」という、おトク経験を繰り返し味わえるわけですし、ベンツやBMWには今のところ存在しない世界ですから、その差を想像すると、ウキウキ感がすごいです。僕の自宅はこれらの場所からは少し遠いですから日常的に使えるわけではないですが、都心にでかけたら、「帰りタダ充電しちゃおうかな〜」って思いますよ。そのとき重要なのは、20分で200キロ入るっていう事実です。これが、1時間以上もかかるとなれば躊躇しますが、20分で相当量入るなら〜って思いますよね。スマホ見たり、ちょっとPCで仕事していれば「どばっ」と充電できるわけです。速度が心理的な障壁を取り除く感じ。

また、これは支払いの上でも有意な差を生みます。(キャッシュで買える人は別として)例えば6万円のローンを組める人がいたとしたら、10万円にしてもOKということですよね。その分短い期間になるので、利息も減ります。おまけに自動車税が3年間はかからないのですから、買うまでは大変だけど、「買った後はこっちのもの」って感じになる人もいるのではないでしょうか。たくさん走る人は本当におトク。Superchargerは、2015年末までに下の写真ぐらい整備される計画のようです(現在の地図)。旅行が楽しそうです。

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(追補)自宅充電のコスト

なお、自宅充電の人のコストは、だいたい1回満タンで2000円〜2500円(電気代)ぐらいです。ガソリンの1/4と思っておいてあまり大きな間違いはないです。充電器(自宅用)は20万円ぐらいしますが、5年で償還することを考えて上記のペースで消費すると、1回あたり200円ぐらいの追加コスト相当です。だから、「おトク感(タダ!)」は強くないものの、実際には自宅充電でも1回あたり7000円ぐらい得します。完全無料を100%おトクとしたら、自宅充電は70%おトク、ということになります。なお、Model SはCHAdeMOにも対応していますから、速度は1/3ぐらいのイメージですが、いろいろなところで充電できます。

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