●がん患者様(診断・経過観察)ー施設紹介
がん患者様であれば、健康保険でMRI(ドゥイブス検査)を受けることが出来ます。
このページでは、Body DWI研究会にまじめに来られて、発表もされている(=レベルが高い)施設のみご紹介をいたします。
●FDG-PETと比べて診断能力はどうですか?
FDG-PETと、DWIBSの比較(論文に掲載したもの)写真を示します。両者はほぼおなじ成績で、MRI(ドゥイブス法)がPETより上回るものもありますし、PETがDWIBSを上回るものもあります。
いくつかの論文をまとめた報告(メタアナリシス論文)でも、ほぼおなじ成績です。しかし違いもあります。これについては、検査を行っている焼津市立病院の説明が詳しいので、御覧ください。
●経過観察に優れると聞きましたが本当ですか?
はい、まさにそうです。まず、定評のあるPETについて考えましょう。PET検査はとても信頼性が高い検査ですが、保険を適用しても(3割負担で)約30,000円です。がん患者になれば、できれば3ヶ月〜6ヶ月程度の間隔で治療効果を確認して、「治療が効いているか」「再発はないか」を調べたいですね。
しかしPETは、あまりにも高額なので、健康保険では、ものすごく特別なことでもないかぎり、1年に1度以上受けることはできません。また受けられたとしても、お財布にとても負担です。しかしドゥイブス法は「造影をしない(単純の)MRI検査」です。このため、1〜3ヶ月間隔で健康保険で行うこともできます。
そのほか、PETでは、病院で4時間は拘束されますから、家族の付き添いをする人も大変です。一度ならもちろん可能ですが、3ヶ月おきに4時間も検査のために拘束されるのは事実上難しいですね。ドゥイブス法は、検査時間が30分余りで、事前の準備はまったく不要です。安静も、注射も要りません。身体に負担のある(身体が熱くなる)造影剤も注射しません。放射線もまったく使いません。病院には1時間あまり拘束されるだけで済みます。これら全ての特性が、「繰り返し検査」を必要とするがん患者さんになによりも向いています。
●繰り返し経過観察ができると何が良いのですか?
「タイムリーに治療ができる」。この一言に尽きます。もしがんが再発したとして、どこに、どのぐらいあるのかわかれば、それも早期にわかれば手を打つことが出来る場合も多くあります。骨転移をしたなら早期に治療して、折れないように予防することもできます。
検査を受けるには
Body DWI研究会に出席し、かつ発表をしていただいている、レベルの高い施設をご紹介します。
※ ドゥイブスと似ていて違う方法で検査をしている施設がありますが、Body DWI研究会では推奨しません。正確な知識なく行っているからです。この点について気をつけてください。
※掲載希望の施設は、Body DWI研究会事務局までお問い合わせください(m3.comの会員であることが必要です)。入会・研究会出席(合計2000円)をいただいた上、審査して、品質が良ければ掲載します。
●八重洲クリニック(東京)[リンク]
BodyDWI研究会の代表世話人である私のグループが読影(どくえい)を担当しています。検査内容については十分に組み立ててあり、撮影装置も最高のものです(Philips Ingenia 1.5T および 3.0T)。ただし、このクリニックは検査センターですので、DWIBSを目的に、直接受診することはできません。お近くの病院でDWIBS検査を受けたい旨伝えていただき、紹介してもらってください(予約電話番号 0120-786-055、検査名「全身の拡散強調画像」もしくは「DWIBS(ドゥイブス)検査」)。八重洲クリニックでは検査のみを行い、読影レポートを紹介病院もしくはご自宅に返送します。
●熊本中央病院(熊本市)
BodyDWI研究会の副代表世話人である片平和博先生も読影を担当しています。同様に検査内容については十分に組み立ててあります。撮影装置も最高のものです(Philips Ingenia 1.5T および 3.0T)。熊本中央病院は、紹介受診制をとっていますので、かかりつけの医師に、熊本中央病院でのMRI検査(「躯幹部(くかんぶ)拡散強調画像」という依頼内容)を予約してもらってください。
●すずかけセントラル病院(浜松市)
BodyDWI研究会の代表世話人である私と、世話人で放射線治療医の境野晋二郎先生が読影を主に担当しています。胸部外科で院長の鈴木一也(かずや)先生が、本検査のよき理解者です。検査内容については十分に組み立ててあります。撮影装置も最高のものです(Philips Ingenia 3.0T)。基本的にすずかけセントラル病院を受診し、MRI検査を予約してもらってください。
なおこの病院では、プレミアムドック(くりかえしがんドック)と呼ばれる、大変高品位のがん検診を行っております[リンク] 。このドックの受診者は、健康に関する質問などを直接医師とやりとりできますので、とてもこまやかなサポートができます。
●川崎幸病院(川崎市)
Body DWI研究会の世話人2名(医師・技師)が勤務しています。画質も大変良好です。
●有吉サテライトクリニック(北九州)
私が読影に関与しています。画質の調整も行なっております。
●焼津市立病院(焼津市)
上記で紹介した病院です。GE装置ですが、検査品質については相当に担保されています。また技師さんを始めとして、行政のサポートも受けており、今後大変期待が持てる病院です。
●大阪国際がんセンター [旧:大阪成人病センター](大阪市)
BodyDWI研究会の副代表世話人である中西克之先生も読影を担当しています。同様に検査内容については十分に組み立ててあります。Simens装置での撮影です。
公開日:
最終更新日:2018/11/23