放射線科医・MRI専門家の高原太郎個人ブログ

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ISMRM2018@Paris あれこれ(potpourri)

      2018/06/28

ISMRM(国際MR学会)は、世界から集う研究者に会って話ができる貴重な大会です。今年も多くのみなさんに出会うことができました。

学会初日には、ラトビアから、わざわざ僕に会いに、放射線科医のイルゼ(Ilze)さんが来てくれました。

ものすごく熱心に、子供のクローン病などのDWIBS所見を訪ねてくれました。立ったままで、1時間あまりも真剣にお話しました。写真は、イルゼさんのノートに書いた説明の一部です (^^)

ラトビアから特別なチョコレートをお土産に持ってきてくださいました。彼女には2人のこどもがいますが、その他に日本からの留学生を預かっているそうです。とてもありがたいです!

学会初日には、Body MRIに関する教育講演を務めさせていただきました。

講演が終わって有田くん(慶應義塾大学)とリラックス。2011ねんのFIFAワールドカップのときのユニフォームを来ていったら店員さんが喜んでくれました。

そのほか、日曜には、テスラをレンタカーして、モネの庭とモンサンミッシェルに行きました。

森進先生がDTIの顕著な功績によりGold Medalを受賞されました。森先生には、MRI応用自在でDTIの項目を書いていただいたことをとても感謝しております。演説する様子がカッコよかったですし、またチームメートの名前をお話されていて、すばらしかったです。

今回、Synthetic MRIを用いた前立腺がんの骨転移の発表をしてくれた有田先生(中央)。自分から声をかけて10名以上の人に話しかけたとのこと、よく頑張りました。それが大切だと思います!右は慶應義塾大学の奥田先生。

乳腺のセッションで7TのMRSについて話したDennis Klomp先生。UMC Utrechtでの同僚です。とても喜んでくれました。

同、乳腺のセッションでオーガナイザーをされたLinda Moy先生(NYU)。とても気さくに話してくださいました。

夜は、”Wine Therapy” という、面白い名前のレストランでワインを飲んだり、、

ムーラン・ルージュに行ったりしました。これは素晴らしいショーでした。北里大学の先生がウッドハムス先生に提案してくださったそうで、その恩恵に預かり我々も行けました。モンサンミッシェルは吉田宗一郎先生(医科歯科)の発案で、皆のエネルギーとアイデアでとても充実しました。

各テーブルには赤いランプが灯っており、とても幻想的な風景です。

UMC UIrechtのときに同僚だった(PhDsだった)Peter Svenieck先生にも会いました。

彼が「いいもの見せる〜」といって見せてくれたのがこれ。片方がCTで片方がMRIということでしたが、どちらがどちらか、全くわかりません。この画像を用いて骨と神経を同時に写したい、ということだったので、論文にすることにしました。こういった出会いで研究が生まれるのがこの学会のとても良いところ (^^)

今年はAIのこともあって、とても勉強することが多かったです。最近はパソコンが多かったけれど、手書きのノートも取ったりしました。

これは、PowerPitchでプレゼンをした後藤眞理子先生(右)と、DWI(IVIM)の創始者であるLe Bihan(ルビアン)先生。後藤先生はかっこよく発表をまとめていました。2つのb値とS-indexという解析法を用いて、乳腺腫瘍の良悪性判別を非常に高い識別能で示していました。

学会中に、各企業のランチョンセミナーもまとめたので、もう本当に余裕がなかったけれど、今年はとみに良い学会になりました。

あ、そうそう。テスラの旅で、テスラオーナーとも盛り上がったのですが、それがきっかけで出てきたのがこれ。

テスラの車をデザインしている フランツ・フォン・ホルツハウゼン(Franz von Holzhausen)氏に話しかけている写真(2011年10月)

そしてこれが、かつてPanasonicの電池部門にいて、その後テスラの電池部門の責任者をしていたKurt Kerty氏との写真(2012年8月)

すごい太っていました!われならがびっくり〜 (@@) (^^)  でも表情は今もかわりませんね笑

・・・そしてこれが最後の写真。ポスター会場で、竹原康雄先生(名古屋大学)と渡邉嘉之先生(大阪大学)の両先生と出会い、壁側の椅子に座りながら眺めた風景。学会がもうすこしで終わるので、剥がされたポスターも多いです。

ここで、将来に関するお互いの哲学を交換しました。思索に耽る、とても楽しい時間でした。

学会が終わって帰り道に、ユトレヒト大学のときにお世話になったPeter Luijten(ピーター・ライテン)教授(写真右)に偶然会えました。学会これで終わり〜と思っていたので本当にうれしかったです。

これからどうしたらよいか、という話は敢えてせずに、温暖化の話とか、オランダの国鉄すべてが風車が作る電力で賄われはじめたこととか、ユトレヒトのみんなのこととかを話して過ごしました。

飛行機の出発時刻が迫り、1時間半ほどで失礼しましたが、50メートルほど歩いて振り返ったら、手を振ってくれて、なぜか涙がでた〜。一緒にすごした日々というのは永遠なだと強く思いながら帰途につきました。

 

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