電気自動車テスラの「キャビン過熱保護」機能
皆さん、今日は最高気温の日本新記録(熊谷 41.1度)で、都心でも39度でしたね。
ちょっと前の冬は、めちゃくちゃ寒くてマイナス6度ぐらいまで下がっていたのを覚えていますか? 45度も差があるなんて、全くもって異常です・・・す💦
なぜか帰宅時にバッテリー残量が5%も減っていた
今日は大学までテスラで行きました。いつも80%まで充電をして、到着すると70〜72%程度になっています。だから帰宅時はこの水準からスタート、なはずなのですが、なぜかそこから5%ぐらい減っていました。
夕方に次の仕事に行こうとして車に乗ったときに、「あれ?おかしいな?? なぜこんなに減っているんだろう」と思いました。
・・・テスラの「キャビン・オーパーヒート・プロテクション(キャビン過熱保護)」が作動していたのです。
珍しい機能なので説明します。
テスラの「キャビン・オーパーヒート・プロテクション(キャビン過熱保護)」
子供を、何らかの過失で室内に放置してしまい、死亡する事故があとを絶ちません。こういったうっかりミス(しかし結果は重大)を防ぐ目的で、今から1年余りまえに、テスラのソフトウエアはバージョンアップされて、この機能が付きました。
いまではかなり知られるようになってきましたが、テスラ車は、車を買ったあとも進歩します。普通の新車は買ったときが最高で、あとは古くなる一方ですが、テスラの場合は、車自体に備わっている常時接続のLTE回線で定期的にアップデートされ、いろいろな機能な備わっていくのです。
車内の音頭が40度を超えないように守ってくれる
この機能がONになっていた場合、テスラは、バッテリー残量が20%以下にならない限り、車内の温度が40度を超えないようにしてくれるのです。つまり車内温度が40度に達したらエアコンが自動的に作動して、それ以下に保ってくれるので、子供を中に誤って放置したとしても、それほど長時間でなければ死亡することを防げます。
40度・・・初めてこの機能のことを聞いたときには「そんなに高い温度ではなくて、もう少し下のほうが良いのでは・・」などと思いました。
しかし、今日の気温自体が、その(異常値として設定されている)40度とほぼ同じ!
そうかぁ、今日の気温と同じか・・・体感して初めてわかりました。たしかに暑いけれど、天井があるところで、かつエアコンからの風が流れていれば、炎天下ではないので、生命の危険が迫るまでにはうんと時間を稼げますね。
なるほどと思いました。
作動を続けたので・・・
今日は、気温が(ありえないことに!) 設定値の40度そのものですから、車を降りてからずっと、40度になるようにエアコンが作動していたと思われます。なにもしなければ60度ぐらいにはなるのでしょうから、1000Wのエアコンが8時間作動すると考えると8kWhの電力を使用します。
僕のテスラは100kWhのバッテリー容量なので、8kWhは8%に相当します。ですから、5%減るということはあり得ますね・・・なるほどと納得しました。
しかし、、、もちろんこれは不経済なので(自分の車は普通は子供は乗りませんから)OFFにすることにしました。テスラはちなみに、乗る前に携帯からエアコンをONにしたり、サンルーフをチルトアップして熱気を逃したりできます。これを使えば乗るときにアッチッチということにはなりませんし。
気温40度のすごさ、を変なことから実感しました。
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