放射線科医・MRI専門家の高原太郎個人ブログ

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自動車事故〜ドライブレコーダーと保険の大切さ(相手車両 任意保険不加入)

      2018/01/02

<本文の前に>※ この動画を2つの保険会社に見てもらい、過去の判例に照らし合わせてもらったところ、今回は、下説明図の右端の事例に相当し、追い越しかつ車線変更する側(つまり相手側)に、ほぼ100%近い過失があるとのことでした。また、以下のように、警察署発行の事故証明書には、ドライブレコーダーで明らかになった状況により、相手方が事故の誘因者と特記されました。

つまり、安全運転を前提とする交通の規範からすると、「追い越し・車線変更」という行為は、後方に車両がないか、車間が十分離れているかを確認できたときにしか認められないのです。なお私はこの記事の末尾に書いたように、危険回避以外は道を譲ることをして幸せに生きたいと思って、その通りに行動してきました。理由も書いたので興味のある人はお読み下さい。

ところで私に過失が認定された場合はもちろんその額を速やかに支払います。それがハンドルを握るドライバーの最低の社会的責任ですし、そのため当然のこととして任意保険にも加入しています。ここでとくに述べたいのは、私の過失がないとか少ないとかではありません。また、ことさらに相手を非難したいのでもありません。 任意保険に加入していないとさまざまな損失が双方に生じるので、ぜひ加入していただきたいということです。また事故の相手が任意保険不加入だった場合、自分が保険に入っていれば、弁護士特約が通常付帯されていて、守ってもらうことができます。そしてドライブレコーダーがその全てを記録し、あとで公平に判断をしてもらえます。その意味で、任意保険の加入と、ドライブレコーダーの2つが大変重要だと思い、ここに掲載いたします。


残念ながら事故を起こしてしまいました。相手側車両は任意保険不加入でした。

以下は、首都高速3号渋谷線上りを走行していたときの事故です。無理な追い抜きと車線変更をしようとした相手車両が、私を抜いたあとではなく、まだ横並びで前後方向に車が重なっている(つまり車間がマイナス)状況で右車線に入ろうとします。危険に気づいた私がクラクションを鳴らしましたがそれを無視するだけでなく、より深く右側車線に侵入し、私の車の進路を塞ぐ非常に危険な幅寄せをしています。音声を出さないと状況がわからりませんので、音声ありでご覧ください。

精一杯避けましたが、咄嗟のことで、わずか数センチ及ばず、フロントバンパー右端と、前後のホイールが、中央分離帯に接触し、損傷しました。相手車両には接触しませんでした。

そのときは気丈にしていましたが、いま映像を繰り返し見ると、もう10センチ右側にずれたら車に回転モーメントを生じてスピンし、大事故になった可能性も十分あり、身震いを感じます。高速を走っていれば秒速20メートルはでています。その中で、1秒か2秒の判断と操作で、よくもまぁこんなに狭いエスケープゾーンにうまく避けれたなと・・・とにかくこれで済んだことを神様に感謝します。

自分も、相手も、とにかく怪我をしなくてよかった。人身事故になると、「どちらが悪い、過失が云々」よりも、それ自体、とても重い責任を生じます。

全周性のドライブレコーダー

いままで、このような状況(相手車両に損傷が及んでいない、自分の損傷だけ)では、まず泣き寝入りだったと思います。ところがドライブレコーダーで記録されていたので、その状況がきわめて明解になりました。

ドライブレコーダーは、最新型のユピテル Q-01で、720度の視野があるものです。「全周」というだけでなく「上下」も見えるため、720度と呼称されているのです。これが良い!と思って購入したものの、実はこのドライブレコーダーには相当がっかりしていました。

というのも、画質が悪く、また汎用動画の書き出しに途方もない時間がかかり、モニタもなく、かつスマホ接続もできないのです。つまり普段使いは全くできません。最高性能のはずなのに、ユピテルの技術は全くダメだと思いました。つまり、ユピテルはレーダー探知機では一流でも、映像周りはプアなのです。

ただ・・・全方向の視野があるため、このように、いろいろな方向の視点で映像を取り出すことができ、今回はそのポテンシャルを知ることになりました。

通常のフロントビューでは、車間がマイナスであることは分かりにくいですが、高い位置から下を見下ろすと、右リアドアの残っている、とても考えられない位置から無理やり割り込んで来ていることがはっきりとわかります。一歩間違えば、大事故を惹起し、高速道路上で止まってしまうことになれば死の危険が現実になります。また下のように、左や右の視野で観察することもできます。

今回の、明確な意思をもった急激な割り込みに対策を講じることができる時間は極めて短く、ステアリングを切って残った生存可能スペースに車を寄せるぐらいしかできないと思います。

たとえ車間がゼロでも「前に」割り込まれるなら、強くブレーキを踏めば良いです。しかしこの場合はリアドアの横に私がいる状況で、車線変更よりもさらに急激に、進路を塞ごうという目的をもって1秒か2秒で左側から重ねてくるので、アクセルをブレーキに踏み変えるよりもとにかくまず右に寄せないと衝突します。それでもテスラは、アクセルを離した瞬間に強い回生ブレーキがかかるので、減速は生じていて、タッチの差で左前が相手車両に接触しなかったように思います。こういうときに、タイムラグがない(空走時間*がなく反応する)ことが決定的な意味を持つと痛感しました。

エンジン車の空走時間=(1) アクセルペダルから足を動かし(反射時間0.4~0.5秒),(2)ブレーキペダルに足を乗せ(踏替え時間0.2秒),(3)これを踏み込んでブレーキが効き始める(踏込み時間0.1~0.3秒)。電気自動車(テスラ)の場合、アクセルペダルを戻した瞬間に0.25Gの減速が始まる。

 

「あなたの運転は・・・」と言われても、きちんと証明できる。

ドライバーに、サインを送り、非常停車帯に止まってもらい、警察に電話して、事故の立会をしてもらいました。あとでこの映像を警察に送ることになっています。

待っている間に相手ドライバーさんに話しかけられました。相手は、これほどのことをしていても、私に対して「あなたの運転は・・」と私を非難しようとすることが分かります。また、自分の都合のみを考えていて、私の仕事に対する配慮はありません。クラクションも鳴らしていないと主張されています。

・・・ドライブレコーダーがなければ、言われ放題だったと思います。こういった会話をすべて自動的に録音できているのも、私にとっては良いことでした。

冒頭にも述べましたが、命がありましたから、強く非難をすることはここでは避けたいと思います。認定された過失相殺をお互いが潔く認めて支払えば、物損なのでそれで済みます。しかし、本当に困ったことがあります。

それは、相手車両が任意保険に入っていないことです。これには驚きました。ハンドルを握るのに(ましてあんな運転をするのに)任意保険に入っていない。これは本当に良くないと思います。映像の最後は、相手のドライバーさんが困っている様子がわかると思いますが、私だってそれは嫌なんです。保険会社同士ならまとまる話も、保険に入っていない相手とは、なかなか対応ができにくく時間がかかります。

突然の多額の支払いに自分が困るだけでなくて、相手も困るのです。皆さん車を運転するならば、絶対に保険には入りましょう。

※ なお、途中で「何百万円も」と言っていますが、これは、非常駐車帯に止まっていて、警察が来る前で、十分な安全を確保できないため、外に出てしっかりとした損傷の検証ができていないことによります(衝撃があったのでもっと壊れていると感じた)。わざと大げさに言ったのではないことをお断りします。

※ 私は、避け得るギリギリのところまで避けたつもりでしたが、そのときホイールが中央分離帯の縁石に接触しました。どうして「ギリギリ」のはずがぶつかってしまったのだろうか、やはり秒速20メートルだと少しは誤差があるのかなと思いながら、映像を繰り返しみてわかったのですが、首都高は、下の縁石部分がすこしだけ内側に出っ張っているのです。視点はガードレールの高さにありますから、そこにギリギリまで寄ると、下が飛び出しているぶん接触するわけです。こういった理由により、ギリギリを走ったつもりでしたが縁石にぶつかったのでしょう。

道を譲ることについて

一般道の左側車線を走っている時に、駐車車両がいることが良くあります。このときは仕方がないのでウインカーを出して右側車線に移ろうとすることになります。そうすると、わざと車間をつめて入れさせないようにする人に、稀ならず遭遇します。

「私が悪いんじゃなくて、駐車禁止のところに停めている人が悪いのに、なんで入れてくれないの?」と思った経験のある方も多いと思います。

タイミングや人によっても感じ方がそれぞれだと思いますが、私は、譲らないで詰めてしまう人は、いつもイライラして活性酸素が出続けて、がんになってしまったり、あるいは無駄な諍いを生じてかえって生活がうまくいかなかったりして、結局幸せにはなれないんじゃないかと信じています。だから駐車車両などがあって右に移動せざるを得ない人がいれば、後方の車間に問題がない限り必ず譲ります。そうしたほうが気持ちが良いに決まっていますし、人生が豊かです。している人はわかりますが、いつも「ありがとう」のサインももらいますよね。そういう、精神的に良い循環のなかでやっていたので今まで幸せに物事を感じ、余裕もできて、幸せに生きてこれたと思っています。

ただし、そうは言っても、危険回避行動はまったく別問題です。私は100万キロ余りの走行経験があります。100万キロは、毎年3万キロ以上走っても、30年余りかかります。その、途方もなく長い走行の間には、目の前の車がパンクしてスピンしたり、追い越した車がガードレールに接触してひっくり返り、ガメラのように回転しながら火花を散らしながら自車に近づいてきて、それをなんとか回避できた経験もあります。ドライバーの運転技量や、ESCのような装置の有無、タイヤの残り溝も様々です。

こういった際に、事故を起こすかもしれない車両の後方に位置するか、あるいは思い切って前方に出たほうが良いかは、まったくケースバイケースで、危険が迫っているときの一瞬の判断によります。とくに高速道路では、前車がスピンしてガードレールに突き刺さっても避けられるだけの車間と余白があるか(停止しても路肩に逃げられるか)を瞬間的に、1秒程度で判断し、かつ行動しなくてはなりません。性格がいいとか悪いとか、幸せを追求するとかいう状況とはそもそも全く異なります。

私は今回このような判断をしましたが、もし過失割合があれば、当然それはハンドルを握っている者としての責任を取ります。全く過失がないと言い張る人は非常に多くいますが、一般的には相対問題であり、そうでないことのほうが多いです。危険回避であっても過失をもらうことはあると思いますし、その可能性は運転している以上避けられないものです。そう思っているからこそ、アドリブの動画においてもそう話しています。問題は、責任を認め、責任をとるかどうかということ、また常に責任をとれるような準備をしているかどうかということだと思います。

 - 04 EV・テスラ, 41 車一般, 42 テスラ

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